イリス、食品包装機械・加工機械向けの新型センサDRT25C

(株)イリスはドイツLeuze Electronic社(ロイツェ社)の食品包装機械・加工機械向けの新型センサDRT25Cの販売を開始する。

食品包装には、食品をベルトコンベア上に載せてA地点からB地点へと搬送する工程がある。この搬送物が指定位置を通過したことを検出するために、包装機械にセンサが取り付けられるが、いくつかの課題があった。

■これまでの課題
・横向きにセンサを設置すると、一定の高さ以下の搬送物が検出できない。
・搬送物の高さに凹凸があると、1個の搬送物で複数回センシングしてしまう。
・ベルトに付着する食品由来の汚れを誤検知してしまう。
・装置の振動によってセンシングがぶれる。
・搬送物の光沢、シワ等様々な条件が原因で適切なセンシングができない。
・同じラインを異なる製品が流れる際、都度ティーチングが必要で手間がかかる。

これらの課題を一気に解決する手段として、ロイツェ社が新しく開発したセンサがDRT25Cであるとのこと。

DRT25Cの最大の特徴はLEDの3つの光点。各光点がお互いの閾値偏差を補い合うことで、これまでにない安定したセンシングで誤検知や光沢フィルムの皺が原因のチャタリングを防ぎ、ダウンタイムを大幅に削減する。
また、ベルトに対してティーチングを行うため、搬送物が変わっても影響を受けず、何種類もの搬送物が同じライン上を流れる場合も再ティーチ作業が不要。
更に搭載ボタンは1個だけで、誰でも簡単操作が可能なため、特別なトレーニングも不要で人的コストも削減できる。
しかもIO-LINKをインターフェースとして搭載しているため、リモートでのモニタリングやボタンの操作も可能。テレワークで不具合発見や調整が可能になる、まさにスマートファクトリー時代のセンサだという。

プレスリリースサイト:https://www.atpress.ne.jp/news/223125