内水氾濫による浸水を検知し、LINEで通知する安価な浸水検知センサを開発。京都府福知山市にて実証実験中。

亀岡電子(株)は、任意の場所に設置したセンサが浸水を検知すると、LINEでお知らせする安価なセルラー通信式浸水検知センサ(KAMEKER2)を開発した。 「短時間強雨の年間発生回数」の増加、「氾濫危険水位を超過した河川数」の増加など、年々全国各地で水害発生リスクが高まるなか、身近な場所の浸水状況をいち早く知らせることで、人的被害や家財への被害を最小限に抑えることに寄与していくという。

■セルラー通信式浸水検知センサ(KAMEKER2)の特徴
KAMEKER2は、河川の水位を測るセンサではなく、内水氾濫時に早期に浸水する低い土地や住宅近くの水路脇に設置することで、住民の避難に直結するより身近な浸水情報を提供できる、他には無い特徴を持った商品とのこと。
①シンプルな機能で圧倒的な低価格を実現。 ※本体価格1基90,000円(税抜)を予定
②乾電池駆動、セルラー通信式なので設置にかかる電源引込工事、ネット配線工事等が不要で設置が簡単。
③LTE通信が届く場所であればどこにでも設置できる。
④浸水を検知するとLINEでお知らせ。 ※情報を見に行く必要がない
⑤浸水しているセンサを地図上で見える化。

■LINE通知と浸水アラートマップについて
・ユーザーがあらかじめ登録しておいたセルラー通信式浸水検知センサ(KAMEKER2)が浸水を検知すると、以下の写真のようにLINEで浸水検知情報を発信する。
※登録するセンサはマップ上から選ぶだけで簡単登録。
・LINEメッセージに添付されているURLをクリックすると、「浸水アラートマップ」が開き、浸水している地点が一目で分かる。 ※浸水している地点が赤色でマッピングされる。

■実証実験について
2019年7月から京都府福知山市内8ヶ所にセルラー通信式浸水検知センサ(KAMEKER2)の試作機を設置し実証実験を続けてきたが、2020年6月から新たに7ヶ所を追加し、合計15基のセンサを設置して2020年度の実証実験を開始している。実証実験を通じて、実際の使用環境における製品の信頼性を確認したうえで、正式発売を開始する予定。
2020年度はモニター利用を受け付け、2021年度に複数の自治体や企業への導入を目指すとしている。

ニュースリリースサイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000060321.html