デジタルX線フラットパネル検出器向けの新たな読み出しIC AS5850A

amsジャパン(株)は、デジタルX線フラットパネル検出器(FPD)向けの新たな読み出し集積回路(IC)を発表した。これにより、患者への放射線照射量を抑えながら、明瞭な画像の提供が可能になるという。

AS5850Aデジタル読み出しICは、静的および動的デジタルX線スキャナー、デジタルX線撮影、乳房X線撮影(マンモグラフィ)、X線透視、画像治療で使用できる16ビット、256チャンネルの電荷-デジタル変換器。

この製品は、医療用画像処理装置の性能を向上すると同時に、患者にとってより安全に機器を使用するための新たな方法をメーカーに提供する。2pCと30pFで最小500電子という低ノイズのため、低放射の入力でもFPDで明瞭な画像出力を取得できるとのこと。

製品のパフォーマンスは動的なX線撮影アプリケーションに最適化されており、ライン時間は20マイクロ秒で、隣接チャンネルからの入力を組み合わせるビニングモードでは最小10マイクロ秒を実現している。本デバイスは、ノイズ要求の緩いX線透視アプリケーション専用のモードを備えており、15マイクロ秒というライン時間の達成を可能にするという。

AS5850Aは、より安全で、患者の転帰を改善する医療機器の開発を可能にし、「よりよい生活を支えるテクノロジー」を生み出すというamsの戦略的ミッションに貢献するとしている。

ニュースリリースサイト(ams):https://ams.com/ja/-/as5850a-digital-readout-ic