新東工業(株)は、2020年4月から愛知県の新城事業所にて、歪ゲージ式「6軸力覚センサ」の生産を開始したと発表した。
近年、産業用ロボットは、生産現場がかかえる人手不足や働き方改革を目指した生産の効率化ニーズを背景にあらゆるシーンで活躍しているが、人の手指にかわる繊細な動きや力を変えるような作業については多くの課題も残っている。 新東工業の「6軸力覚センサ」は機械特性・電気特性が業界最高水準にあり、手指の感覚が求められる巧みの作業から、非常に大きな力が必要となる作業、複雑な力の動きを伴う作業まで、全ての力を高精度に測定することを可能にしたとのこと。
具体的には、耐モーメントを向上させることにより、ロボットアームの移動速度で「業界最高水準」を実現し、生産数量の増加やサイクルタイムの削減を可能にしているという。また、繊細な力を検出する能力を飛躍的に高めたことで、製品の品質不良やロボットハンドの破損を防ぎ生産の安定を実現した。 腕の力による「押し付け」が必要となる研磨作業や、部品の「はめ合わせ」時に人の指先感覚が必要となる精密な組み付け作業、さらには均一の力で「張り合わせる、塗布する」ための作業など、今まで自動化が難しかった熟練作業をロボットに置き換えるために同社の「6軸力覚センサ」は大変期待されているという。
今後同社は、力覚センサを搭載した各種ロボットのアプリケーションを開発し市場に投入することで、ロボット関連事業の拡大を目指していくとしている。
ニュースリリースサイト:https://www.sinto.co.jp/system/data/20200529_ek4o3.pdf