KITとセンスウェイ、LoRaWAN ™を活用したIoT分野での共同研究で提携

金沢工業大学(以下、KIT)とセンスウェイ(株)(以下、センスウェイ)は、LPWA(※1)であるLoRaWAN(※2)を活用したIoTの新たな価値創出と、サービス実現を目指した共同研究と、相互での協働を実施していく旨の提携を締結した。本提携の取組みの一環としてセンスウェイは金沢工業大学の主要2キャンパスにLoRaWAN基地局設備を構築、金沢市周辺におけるLoRaWAN通信が可能な大規模IoT研究フィールドを展開していくという。本提携の取組み第1弾として、2019年2月15日(金)に扇が丘キャンパスへの基地局を設置し、2019年2月16日(土)には扇が丘キャンパスにて本基地局を使ったLoRaWAN技術セミナーを開催した。

センスウェイはこの度のKITとの学術研究に向けた提携によって、相互協働によるIoT分野の研究を推進することでIoTエンジニアの育成に貢献するとともに、本研究を契機に国内における先行事例の研究成果を発表していきたい意向。さらには、IoT分野における技術的な支援と人的交流を促進することで、LPWAのLoRaWANの普及、ひいてはIoTの普及に通じる社会的基盤を拡大することを目指すとしている。

今後は、本連携を通じて石川県内で大規模な実証実験フィールドを構築し、技術セミナー等を積極的に行うことで研究成果を広く発信していく予定。また、本連携をモデルケースとすることで、全国の学術機関との連携を強化しIoTエンジニアの育成、IoT分野での研究開発成果の拡大を促進していくとのこと。

※1 LPWA:Low Power Wide Areaの略。消費電力を抑えて、長距離のデータ通信を実現する通信方式
※2 LoRaWAN™:大量のセンサー・デバイスを接続するための、低電力・広域のカバレッジを可能にするIoT通信技術。通常の規格に比べ、デバイスとアプリケーションの双方向通信ができることが特徴。

ニュースリリースサイト:
https://www.senseway.net/press-release/institute-of-technology-senseway_20190221/