ams、自動車に最適な高速モーター向け新型ポジションセンサ

amsの日本法人amsジャパン(株)は2020年6月11日パワーステアリング、アクティブダンパー制御、ブレーキなど車両の安全性に不可欠な機能の電動化を促進し、低コストに抑える新たなポジションセンサを発表した。

2種類の新型ポジションセンサは、自動車業界へ新たな可能性とコスト低減のメリットを提供する。ams のAS5147Uは、最大28,000rpmの速度で動作するモーターで使用可能な、インテリジェントな磁気ロータリーポジションセンサチップ。新しいAS5247Uはデュアルスタックダイバージョンで提供され、最も高度なASIL-Dクラスの機能安全アプリケーションに要求される冗長性を備えているという。

これら新製品は、より安全、よりスマート、より環境に配慮した自動車を目指す自動車業界の動きに対応しているとのこと。
・高速モーターをより効率的に動作させる。センサは新型のDFS(TM)(ダイナミックフィルターシステム)技術を搭載し、回転速度での位置測定を高精度かつ低ノイズで実現。センサのDAEC(TM)(ダイナミックアングルエラー補正)技術により高速時でも遅延をほぼゼロとなるため、非常に精度の高いリアルタイムのアングル測定を行える。この2つの技術はams独自の組み合わせである。
・総合的な自己診断機能を内蔵することで、ISO 26262機能安全規格の厳格な仕様への準拠が求められる自動車メーカーの取り組みを支えている。新しいAS5x47Uセンサは、外部デバイスとの通信向けに、巡回冗長検査(CRC)の保護機能を備えている。
・モーター制御の実装コストを低減。amsの位置センサはすべて、特許取得済みの差動センシングアーキテクチャにより、浮遊磁場の影響を排除している。磁気を放射する構成要素が増え続けている中、これらセンサは充電ステーション、モーター、ソレノイド、高電圧配線などの発生源から放射される外部磁場から保護するためのシールドを一切必要としない。
・より小型で信頼性の高いモーターシステムを実現することで、原材料と製造コストを節約。
・チップ内で測定結果を処理するamsの位置センサのデジタル信号処理器(DSP)コアを強化。測定結果は標準のUVW、ABI、PWMフォーマットで出力されるため、自動車の設計担当者は新型のスマート車両の制御システムへ容易に実装できるとしている。

ニュースリリースサイト:https://www.dreamnews.jp/press/0000216894/