ベクノス、超スリムなペン型全天球カメラの開発

 ベクノス(株)は、(株)リコーが2013年に世界初の民生用全天球カメラ(*)として発売した「RICOH THETA」の開発コアメンバーが中心となって発足したスタートアップカンパニー。

 ベクノスはリコーの新規事業開発の一環として積極的なオープンイノベーション、外部の知見などを活用することを主眼として2019年8月に設立された。リコーの関連会社でありながら、リコーのコア事業とは異なる「イノベーション特区」と位置づけ完全に独立したスタートアップとして今後活動していくという。

 同社は企業のミッションとして、「映像体験の革命により、人々に新しい感動を提供する」ことを掲げており、ユニークな光学技術とAIを活用した画像処理技術を統合し、今まで経験したことのないユーザーエクスペリエンスの提供を目指すとのこと。その実現のために、全天球カメラならびに特殊カメラの製造・販売と、コンシューマー向けソフトウェアならびにWebサービスの作成・販売を行なっていくとしている。

 ベクノスは現在、第一弾製品として全く新しい技術を駆使した超スリムなペン型デザインの全天球カメラを開発している。具体的には、優れた携帯性、デザイン性を実現するために、側面に3つ、天面に1つの計4つのレンズからなる独自の光学系を搭載している。さらに、現在開発中のアプリを組み合わせることにより、全天球カメラの楽しみ方をさらに広げていくという。

 開発中のカメラおよびアプリは、今年発売・サービス開始予定。これらを組み合わせて活用して貰うことにより、全天球カメラの本格的なコンシューマー市場拡大を目指していくとしている。

* 全天球カメラ:ワンショットで360°の静止画や動画を撮影できるカメラ

ニュースリリースサイト(vecnos):https://vecnos.com/ja/news/2020/03/09/1.html