<講 師>
喜多 純一 氏
㈱島津製作所 分析計測事業部 GCTABU マネージャー
- 会期
- 2019年2月27日(水) 10:30~16:30
- 会場
- ちよだプラットフォームスクウェア 5F 503 会議室
- 主催
- 株式会社シーエムシー・リサーチ
- 参加費
- 49,000 円(税込) ※ 昼食代、資料代含
メルマガ読者価格およびアカデミック価格あり。 - お問合せ先
- 株式会社シーエムシー・リサーチ
- TEL
- 03-3293-7053
- FAX
- 03-3291-5789
- re@cmcre.com
- URL
- http://www.cmcre.com
<セミナーの趣旨>
においの定量化、見える化が、すんなりいかない理由として、官能評価では、視覚などの他の五感の情報に左右されやすい問題、主観的な情報を完全には失くせない問題がある。また、GCMSなどの機器分析では、濃度がかなり薄くてもにおいがする物質がある一方で、全くにおいがしない成分があり、どの濃度からにおいがするかは成分ごとにばらばらで、物質の構造式からはどの濃度からにおうかが分からない問題、また嗅覚が成分の濃度の対数量に比例して強さを感じる問題がある。さらに一番多くのケースで問題になるのは、いくつかのにおい成分が混ざることによりにおいを作っている複合臭の場合で、この場合には、全体のにおいにはほとんど寄与しないにおい成分が出てくる問題、また全体においからは想像もつかないにおいの質成分が大きく寄与している問題、多くの微量成分が集まって全体のにおいに寄与している問題がある。これらの問題が起こる理由について、嗅覚メカニズムも含めてやさしく説明し、これらの問題の本質を見据えた上で、それらの問題に対処しながら『においの見える化』を実現する方法について、できるだけ平易に説明する。
<セミナー対象者>
・ においを定量的に評価したいと考えている方
・ においについての官能評価をもう少し信頼性のあるものにしたいと考えている方
・ 今一つすっきりとした成分分析結果が得られず何が原因なのかを検討したい方
・ 長年、においに対しての課題を抱えている方
<セミナーで得られる知識>
・ 人の嗅覚メカニズム
・ においの定量化方法に関する基礎知識、それぞれの方法の特長と欠点
・ 官能評価の種類および官能評価のばらつきを低減させる工夫
・ 複合臭の特徴とその評価方法