amsジャパン(株)は、コンピュータ断層撮影(CT)スキャナーの価格をこれまでより大幅に低減できるよう取り組んでいる。 12月23日に発表したセンサの設計とパッケージ化におけるamsの専門知識を活用したX線検出向け統合センサチップAS5950は、システムコストを抑えながらCT検出器の性能を向上することで、より詳細な画像を可能にするという。
AS5950は、高感度のフォトダイオードアレイと64チャンネルのアナログ-デジタル変換器を同一のダイへ統合したCMOSデバイス。AS5950は単一のチップ構成のため、CT検出器モジュールへの実装が容易であるとのこと。
現行のCTスキャナーメーカーでは、長い配線を介して単機能の読み出しチップへ接続される複雑なPCB基板上に単機能フォトダイオードアレイを組付けなければならない。8スライスおよび16スライスCTスキャナーにおいて、この複雑なPCB構成を1個のAS5950チップで置き換えることは、画像対ノイズ比の性能の劇的な向上を意味し、加えて、メーカーの材料コストおよび製造コストの大幅な削減が可能になるとしている。
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