ボッシュ、関東の高速道路で自動運転向け自車位置推定技術のデータ取得を開始

ボッシュは、2019年10月より、自動運転用高精度3Dマップ向け自車位置推定技術「Road Signature」のデータ取得に取り組んでおり、2020年度内に高精度3Dマップに統合可能なマップ用データを完成させる予定だと発表した。
データの取得は、東名高速道路、中央自動車道、関越自動車道など関東近郊の高速道路でボッシュのテスト車両を使用して行われているという。

Road Signatureは、2種類のデータを比較して自車位置を推定するサービスである。 1つ目のデータは、自動運転車両に搭載されたレーダー、ビデオカメラから取得されるガードレールなど走行時の地物に関する情報。2つ目のデータは、あらかじめ作成されたローカリゼーションレイヤー(他の車両が取得した地物の位置データをもとにしたマップの要素)が統合された高精度3Dマップ内にある地物に関連する情報。
この2つのデータをリアルタイムで比較することで、常に高精度3Dマップとの相対的な自車位置を推定することができるとのこと。

ボッシュは、2017年からRoad Signatureの商用化に向けた開発を行っており、2018年には、ダイナミックマップ基盤(株)の提供する「高精度3次元地図データ(ダイナミックマップ協調領域)」とボッシュのローカリゼーションレイヤーを統合させた高精度3Dマップの生成に成功した。公道での実証実験では、この高精度3Dマップを使用して自動運転を検証した結果、Road Signatureが自車位置推定サービスとして有効であることを確認したという。

ニュースリリースサイト(BOSCH):https://www.bosch.co.jp/press/rbjp-1910-02/