OKIは、深刻な社会課題となっている人手不足の解消を実現するサービスロボット(注1)コンセプトの試作機として、AIエッジ(注2)コンピューターを活用した「AIエッジロボット」を開発した。「AIエッジロボット」は、さまざまな現場で、多様な用途に高稼働率で活用することができ、大幅な省力化を実現するとしている。
◇「AIエッジロボット」は以下の3つの特長により従来のサービスロボットの課題を解決し、多様なサービスの現場における省力化の実現と作業効率の倍増をめざすとのこと。
□現場業務の省力化
・自律動作するロボットと運用センターに配備したコックピットからの遠隔操作を組み合わせることにより、一人で多数(10台程度)のロボットを用いて、現場業務の遂行を効率的に支援することが可能。
遠隔操作では、今後5G、ローカル5Gを用いたソリューションも検討していく。
□高い稼働率
・搭載するAIエッジコンピューターが、ロボット自身では対応できない作業環境を認識した場合には、即時に運用センターからの遠隔操作に切り替えることによって、サービスを止めずに運用することが可能。
・ロボットの「目」としてOKIの俯瞰映像モニタリングシステム「フライングビュー®」を搭載しており、運用センターからロボット周囲を俯瞰する映像を確認しながら、スムーズな操作を行うことが可能。
□多様な用途での活用
・AIエッジに、音・振動・画像・空間・におい等の多様なセンサを接続・搭載できるインターフェースを装備して、用途に応じてこれらの「五感」を使って現状を認識・伝達することで、多様な用途での活用を可能としている。
注1:サービスロボット
多様な人と関わり、人とのインタラクションを通じたサービス提供が可能なロボット。産業用ロボットと区別して使われることが多い。
注2:AIエッジ
ネットワークの末端、顧客接点などのエッジに配置されたデバイスで動作するAI技術を指す。ロボットは、リアルの世界とデジタルの世界を繋ぐエッジに位置し、そこで動作するAI技術も、AIエッジとなる。
プレスリリースサイト(OKI):https://www.oki.com/jp/press/2019/10/z19049.html