牛の行動モニタ「U-motion®」分娩アラートの実装に向けた実証実験

デザミス(株)と、NTTテクノクロス(株)は、乳用牛および肉用繁殖牛の分娩兆候を検知するアルゴリズムを共同開発した。両社はデザミスが提供している牛の行動モニタリングシステム「U-motion®」の新機能として「分娩アラート」の実証実験を2019年4月から開始し、2019年内に提供開始する予定とのこと。


・背景
農場では安全に子牛を取得するため、なるべく分娩に立ち会い、また難産が予想される場合には獣医師に依頼をするケースも増えている。そのための対応として、母牛の分娩予定日には見回りや待機といった作業が発生するが、実際の分娩は予定日から数日前後することが多く、また深夜から早朝に及ぶ場合もあるため、農家への負担が大きく分娩事故は決して少なくないといった現状がある。

・実証試験の概要
対象:U-motion®を契約しているユーザー
期間:2019年4月1日~継続中
試験内容:分娩予定日が近い乳用牛および肉用繁殖牛にセンサを取り付け、分娩前にアラートが作動することを確認する

・実証試験の結果
試験頭数に対して9割以上の牛について、アラートの発報から1~6時間以内に分娩が認められた。

・U-motion®概要
U-motion®とは、牛の行動をリアルタイムでモニタリングするサービス。牛に装着した専用センサが、採食、飲水、起立、横臥、歩行、反芻などの行動データを24時間収集し続ける。十分な観察時間が確保できない状況でも、集積した膨大なデータを人工知能で解析し、発情兆候や健康状態を検知することで農場管理をサポートする。

プレスリリース(デザミス):https://www.desamis.co.jp/information/