(株)ゼンリンデータコムは、(株)ビジョナリーホールディングスの協力の下、TOFセンサ※による屋内位置測位と画像認識技術を用いた「接客行動の可視化・分析」の実証実験を、メガネスーパー店舗で、2018年12月から2019年1月にかけて、延べ約1400人の来店客を対象に実施した。
(画像は来店客と店舗スタッフの動きを表す実験イメージ図)
●本実証実験の概要
カメラによる画像認識技術を利用し店舗スタッフと来店客を判別するとともに、(株)日立LGデータストレージが提供するTOFセンサを用いて店舗内の人の位置を高精度に把握。店舗スタッフと来店客の位置情報(移動・滞在)データから、店舗スタッフの接客行動を可視化し、売上との相関関係について分析を行った。
●本実証実験の目的
来店客と店舗スタッフの位置情報を取得し、来店客の動線と店舗スタッフの接客行動を定量的に把握し、可視化する。さらには、スタッフごとの接客行動と売上の相関関係から、動的待機など、どのような接客行動が購買につながるかを明らかにすることを本実証実験の目的とした。。
〇結果と考察
店舗空間上における店舗スタッフと来店客の移動・滞在の履歴から、スタッフごとの接客行動を可視化・分析を実施。取得した位置情報とPOS情報を紐づけ、購入者と非購入者のそれぞれに対する接客行動を可視化することで、これまで把握できなかったスタッフ毎の接客行動の差が明らかになったという。
一例としては、商品を売り上げる過程で、接客に非常に多く時間をかけるスタッフ、または、短い時間で効率的に売り上げるスタッフなど、客観的にスタッフ毎の接客時の動きや時間、またそれらの傾向を把握することが可能であることが分かったとのこと。
※TOF(Time of Flight)センサ:発光した光が物体に反射して受信するまでの時間を測定し、空間上の物体の位置を把握する技術
ニュースリリースサイト(ゼンリンデータコム):
http://www.zenrin-datacom.net/newsrelease/20190612_01.html