通信機能を備えたLED蛍光灯一体型の防犯カメラを鉄道業界に試験導入

東京急行電鉄(株)(以下「東急電鉄」)とソフトバンク(株)(以下「ソフトバンク」)は、車両内のセキュリティ向上を目的として、2019年5月31日(金)から、4Gデータ通信機能を備えたLED蛍光灯一体型の防犯カメラ「IoTube(アイ・オー・チューブ)」を東急電鉄大井町線の車両に試験導入すると発表した。

IoTubeは、Wi-Fiや4Gのデータ通信によってカメラ映像を送信することができ、遠隔で記録映像を確認できるLED蛍光灯一体型の防犯カメラ。鉄道車両に4Gデータ通信機能を備えたLED蛍光灯一体型の防犯カメラを搭載する試みは、鉄道業界初(※1)となる。
IoTubeは、特許技術(※2)を活用して(株)MOYAIが開発した製品で、今回の試験導入では、試作機を用いてIoTube本体の強度や画像の撮影角度、電波状況を確認し、東急線各車両への本導入に向けた仕様の検討を行うという。

 これまで、車内に設置されたカメラの記録映像を確認するには、車内のカメラから記録媒体を抜き取って事務所などに持ち帰り、専用パソコンで行う必要があった。
IoTubeを活用することで、事務所などの遠隔地から記録映像を確認することが可能になるため、車両内トラブルの発生時における対応の迅速化などを目指す。

東急電鉄は、中期3か年経営計画において、鉄道事業の強靭化を目指しており、AI(人工知能)やIoTなどの先端技術を活用した実証実験の実施や実用化を通して、持続可能な、事故の未然防止や早期復旧などに取り組んでいるという。
ソフトバンクは、「Beyond Carrier」という事業戦略の下、通信事業者の枠を超えて、AIやIoTをはじめとする先端技術を活用して世の中を変えていくサービスを提供し、情報革命を通して人類と社会への貢献を推進していくとのこと。

※1 東急電鉄調べ。(2019年5月30日時点)
※2 特許技術は、株式会社MOYAIの関係会社が保有するもの。

ニュースリリース(ソフトバンク):
https://www.softbank.jp/corp/news/press/sbkk/2019/20190530_01/