2キロまで測定できる地上型3Dレーザスキャナ「PENTAXS-3200V/S-3075V」発売

TIアサヒ(株)は2000mまでの長距離測定が可能で、災害対応やインフラメンテナンスに最適な地上型3Dレーザスキャナ「PENTAXS-3200V/S-3075V」を発売したとのこと。

主な特長は次の通り
●長距離測定能力
・S-3200V測定可能範囲:2,000m、750m、250mを切替え
 レーザ反復レート:最大500kHz(250m選択時)
・S-3075V測定可能範囲:750m、250mを切替え
 レーザ反復レート:最大500kHz(250m選択時)
 長距離測定能力を持ちながら、近距離についても高密度な点群データの取得が可能。
●1回で4つのリターン信号が得られる、安全で高効率なクラス1レーザシステム
●屋外でも使いやすい高視野角の5.7インチカラー液晶パネル、感圧式タッチスクリーン。
●測量機ユーザーにも分かりやすく、事前に測定計画を作成して本体に取り込んだ上で、測定現場では対話形式で位置を確認し、後視点法、後方交会法で機械点座標を記録して測定を始めるのも可能。
●記録した点群データを効率的にカラー化するため、画素数5メガピクセルのカメラを2個内蔵。水平方向全周の撮影を行う場合でも、9カ所のみの撮影で短時間のうちに完了。
●1周波GNSS受信機(単独測位用)、2軸傾斜センサ、コンパスを内蔵。位置情報を利用して、測定計画のデータ通りに作業を行うことが可能。位置・姿勢情報はスキャンデータとともに記録。
●データ処理用ソフトATLAScan
 ATLAScanの標準モジュールであるWorksは、測量計画、スキャナとの接続・制御、点群処理(レジストレーションを含む)などの機能を備えている。
Worksモジュール上で動作するオプション・モジュールには以下のものがある。
・WorksPro:フィーチャー抽出、メッシュ生成、3Dモデリングなどの機能をサポート
・Photo  :外部カメラの操作、外部カメラからの画像データ処理をサポート
・Mobile :GNSS/INSシステムと組み合わせた2Dスキャナとしての使用をサポート
 カメラからの画像データや点群データをATLAScanで処理・生成した、点群、メッシュ、CADなどの各種データは、E57、PTC、LAS、PLY、RUP、TXT、PTS、DXFといったさまざまなフォーマットで出力が可能。
●内蔵センサ(GNSS、2軸傾斜センサ、コンパス)の情報を使った評定用ターゲット不要の自動プリレジストレーションをはじめ、測量現場において後視点法や後方交会法で求めた機械点座標を用いたジオリファレンス、バンドル調整法を利用したファイン・レジストレーションなどを行うことができる。
●高精度のデータ収集を可能にするスキャン性能
 最密ピッチ [2点間の間隔]  :0.2mm@10m
 距離 正確度       1σ:5mm@100m
 距離 繰返し精度     1σ:4mm@100m
 最大スキャン範囲 鉛直/水平:120(-45~+75)度/360度
 最小角度ステップ 水平   :20μrad/0.0011度
 最小角度ステップ 鉛直   :12μrad/0.0007度
●2個のLi-ionバッテリが装着でき、最大で約2.5時間の運用が可能。
●高い耐環境性能により、幅広い環境下で使用可能。
 動作温度範囲 -20°C~+50°C
 湿度     95%結露しないこと
 防塵・防水   IP64(防塵・防滴)

製品リリースサイト:http://www.pentaxsurveying.com/news.php?news_id=81