(株)フジクラは、IoT無線センシングをより広範囲なエリアへ適用可能にするLPWA(Low Power Wide Area)技術の一つであるLoRaWAN方式の無線を搭載した「エネルギーハーベスト(EH)型LoRaWANTM屋内/屋外センサノード」を開発し、2019年1月より順次販売を開始する。
このセンサノードは、周囲の照度環境から効率よく電力を得られるエネルギーハーベスト・デバイスである「色素増感太陽電池(DSC:Dye-sensitized Solar Cell)」を電源として搭載している。DSCは、特に屋内照明や屋外の日陰などの低照度環境で、従来の太陽電池よりも高効率で電力供給が可能なため、屋外の日陰程度の照度でも充分にセンサノードを駆動することが可能である。加えて、IoTセンシング端末の電源工事や電池交換などのメンテナンスが不要となるため、ランニングコストも抑えることができる。センサノードは温度、湿度、照度、気圧、人感、5項目のセンシングを行い、データを一定の間隔(標準:5分間隔)で、定期的に無線で発報することが可能。
これらの動作に必要な電力をDSCによる光発電で賄い、エネルギーハーベスティング駆動を実現しているという。
当該センサノードを用いた千葉県佐倉市周辺におけるフィールド実験では、ゲートウェイから2km離れたセンサノードからも、通信欠損のないセンシングデータ収集を確認できているとのこと。
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