株式会社亀山電機(以下「亀山電機」)、キヤノンIT ソリューションズ株式会社(以下「キヤノンITS」)、株式会社toor(以下「toor」)、サイバネットシステム株式会社(以下「サイバネット」)の4社は、ベルトコンベアに取り付けられた温度、振動などのセンサー情報に加え、ベルトの状態の2D、 3D 画像をIoTで取得、分析し、正常運用時との変化を可視化したMAPをモニタリングすることで、故障に繋がる予兆をいち早く検知する予知保全システムのPoCを実施する。
今回のPoC では、センサ情報と画像の特徴データを合わせ200 以上の要素数となる多変量データを統合し、機器全体の稼働状況を俯瞰する事ができる新たなMAP 化手法を取り入れた。対象とするのは、資材や生産物の運搬など屋内外問わず様々な環境で利用されているベルトコンベア。ベルトコンベアの日々のメンテナンスは現場担当者の目視を中心に行われているが、頻度は少ないものの故障発生時はベルトの破断など重大なトラブルにつながることが多い。
さらに、この手法により日々の機器の状態監視だけでなく、経年劣化に伴う状態の変化も可視化できるため、機器の区別なく一定周期で行っていたメンテナンスを、個々の機器の状態に応じて必要な時期に実施でき、故障発生リスクの低減、メンテナンスコストの最適化につなげる事が可能となるという。
亀山電機では、今回ベースとなる各社の技術を利用した、機器の故障予知保全サービスを2019年度より開始する予定。
各社の役割としては亀山電機は「PoC主体、事業化検討」、キヤノンITSは「画像取得、分析、特徴抽出」、toorは「多変量データMAP化エンジンtoorPIAの提供」、サイバネットは「ビッグデータ可視化/分析システムBIGDAT@Viewerの提供」を行うとのこと。
※注:PoC(Proof of Concept):新たな概念やアイデアが実現可能か、効果や技術的な観点から検証する行程。
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