応用地質の冠水センサが東京海上の浸水発生アラートサービスに採用さる。

 応用地質株(株)は、東京海上レジリエンス(株)にて7月1日より提供開始する新サービス「リアルタイムハザード」で活用される冠水センサに、同社製品のハザードマッピングセンサ「冠すいっち」が採用されたと発表した。

【「リアルタイムハザード」の概要】
 「リアルタイムハザード」は、センシングデバイスを活用して浸水発生や状況を即時に捉えるサービスである。東京海上日動火災保険(株)が発起人を務める「防災コンソーシアムCORE」(以下「CORE」)*1の分科会の取り組みで開発された。セーフィー(株)の提供するLTE搭載クラウドカメラ「Safie GO(セーフィー ゴー)」とCOREの創立メンバーである同社の提供するハザードマッピングセンサ「冠すいっち」の組み合わせとなる。
 具体的には、センシングデバイスを活用して浸水発生を即座に検出して利用者にアラートすることで、特に製造業や屋外で商材の保管・管理が必要な事業者の皆さまに対して、浸水が本格化する前に商材を避難させるなど、被害の極小化に向けた取り組みを支援する。
 「リアルタイムハザード」は東京海上グループの「防災・減災総合ソリューション事業」として、ビジネスマッチングプラットフォーム「ビジクル by 東京海上日動」を通じて、東京海上レジリエンスよりサービスが提供される。

*1 2022年4月20日:「防災コンソーシアム(CORE)」を始動 業界の垣根を越え、災害に負けない強靭な社会の構築を目指して  https://www.tokiomarine-nichido.co.jp/company/release/pdf/220420_01.pdf

【「リアルタイムハザード」の主な機能・サービス】画像:サービス提供イメージ
①クラウドを通じていつでもどこでもモニタリングが可能
 LTE搭載クラウドカメラ「Safie GO」で撮影した映像はすべてクラウドにアップされ、利用者に即時にアラートすることが可能となる。また、録画された映像はスマートフォン・PCからいつでもどこでも確認でき、防災・減災対策に留まらず、防犯や安全確認の用途でも活用できる。また、コンパクトなボディのため電源が確保できれば簡易な工事で設置が可能である。
②浸水発生時の即時把握
 ハザードマッピングセンサ「冠すいっち」を通じて、浸水発生のタイミングを即座に把握できる。「冠すいっち」は通信部(LTE-Mモジュールおよび電源)と冠水センサ部から構成されており、通信部1台にセンサが最大3台まで接続可能である。
③アラートメールの発報
 ハザードマッピングセンサ「冠すいっち」にて浸水を検知した場合、当該イベントの映像情報がLTE搭載クラウドカメラに連携され、浸水地点情報と共にアラートメールとして発報される。事前に登録したメールアドレスに対して状況変化に合わせて適時アラートが発報されるため、浸水発生を即時に把握し、実地の状況を踏まえて対応策を検討することが可能となるという。

【ハザードマッピングセンサ「冠すいっち」*2とは】
 「冠すいっち」は、エッジコンピューティング、LPWA、IoT/クラウドを採用した、多点・面的・広範囲・リアルタイム監視が可能なハザードマッピングセンサである。ため池、河川(用水路)、堤防、道路、アンダーパス、排水溝などで多く活用されている。冠水(水没)を検知すると、直ちに指定サーバーに冠水情報を送信し、河川や道路管理者等の早期の防災対応を支援する。
*2 冠すいっち https://www.oyo.co.jp/services/products-list/flood-monitoring/flood-sensor/

プレスリリースサイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000086.000047274.html