フリアー、都市間交通インテリジェンス用TrafiBot AI 4K可視カメラシステム

  フリアーシステムズ(株)は都市間交通インテリジェンス用 TrafiBot AI 4K可視カメラシステムを発表した。このクローズドサーキット型トラフィックカメラにより、高速道路からトンネルに至る都市間道路において、画像解像度を落とすことなく、また帯域幅の問題によるデータ損失もなく、優れた検知性能と最も信頼性の高いトラフィックデータ収集のための最も堅牢な人工知能(AI)が提供されるという。

 Trafibot AIは、過去30年間に世界中で収集された数百万枚のフリアーシステムズの画像から開発されたフリアー独自の2つのAIモデルを使用している。1つは落下物を識別・分類し、もう1つは歩行者や自転車などの脆弱な道路利用者だけでなく、電動スクーターや自動車輸送車のような特殊な車体を含む車両を分類する。

 フリアーシステムズの特許取得済みの3Dワールドトラッカーと組み合わせることで、TrafiBot AIはシーン内の事故を検知する能力が向上した。車両が視界に入ると、追跡対象が他の車両や物体、道路インフラに遮られたり、不明瞭となった場合でも、カメラは車両の速度や軌道を予測する。また、TrafiBot AIは、突然の車線変更、あおり運転、逆走ドライバーなどを検知し、交通管理者に重要なデータを提供することで、誤警報を減らしつつ安全性に関する事故をよりよく管理することができる。

◆全天候型ハウジングと柔軟な設置
 パン、チルト、横回転する3軸カメラスイベルがあるため、設置に時間のかかるカスタムアダプタープレートは不要である。内蔵のチルトセンサも自動的に較正されるため、カメラ設定にかかる時間とそれに伴う交通の混乱をさらに軽減する。
 Trafibot AIはIP66/67準拠のステンレス鋼製筐体に収められており、塩気や湿度などあらゆる天候、道路やトンネルの清掃作業による高圧放水などに耐えるように設計されています。また、この4Kカメラは、6~22mmの光学ズームと最大300mの検知範囲を備えており、従来のフリアーシステムズのインテリジェントトラフィックカメラと比較して、カメラ1台あたりの検知範囲が広く、意思決定のサポートが向上している。

◆ソフトウェアとの統合
 このカメラは、Trafibot AIからデータを収集して整理できる新発売のソフトウェア製品「FLIR Cascade」と統合できるように設計されており、最先端でインテリジェントな事故フィルタリングシステムにより、関連する事故のみを交通管理者に表示する。事故が検知されると、トラフィック管理チームが即座に確認できるように、シーンの短い4K解像度のビデオクリップにフラグが立てられる。Trafibot AIはさらに、ビデオ管理システムと統合してライブ映像を提供することができる。

プレスリリースサイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000041.000027932.html