アロマビット、世界最小「e-Nose型ニオイ可視化センサー」試作品の製造に成功

 (株)アロマビットは、このたび、世界最小※1 高機能CMOS半導体型ニオイ可視化センサデバイス「e-Nose型ニオイ可視化センサー」の試作品の製造に成功した。

 本試作品では、京セラ(株)の持つ超小型セラミックパッケージ技術を採用し、ニオイセンサデバイスとして世界最小※1サイズを実現した。これはアロマビット従来品と比べ、製品面積が1/10以下のサイズ※2となる。これにより、さまざまな機器への実装が可能となることから、アロマビットは本試作品をもって、今後、家電やIoT、モバイル機器など量産時の低コスト、多数量が必要な用途向けに市場を開拓していくという。

■e-Nose型ニオイ可視化センサーデバイス仕様概要
 ダイサイズ       3.2ミリ x 3.4ミリ
 センサエリアサイズ   1ミリ x 1ミリ
 有効センサ素子数    240 x 240素子(約56,000素子)
 その他         センサドライバ回路、AD変換回路内蔵
 半導体パッケージサイズ 6.0ミリ x 6.0ミリ

■e-Nose型ニオイセンサーとは
 従来のガスセンサーでは、ニオイ自体の相違を判断することはできなかった。e-Nose型ニオイセンサーでは、生物の嗅覚のように、主観的で曖昧なニオイを可視化できるため、例えば、食品・農業の製品開発支援や品質管理、遠隔地にある機械の故障や異常検知、建物内の焦げ臭による早期火災の検知、体臭による疾患や健康状態の管理などを検知ができることが期待されている。
 アロマビットでは、多数のセンサ素子上に異なる化学親和性を有するニオイ吸着膜を多数実装することで、人の鼻がニオイを判断するのと同じ原理でニオイをデジタルパターン化がすることができるようにするe-Nose型ニオイセンサーを2タイプ(水晶振動子型とCMOS半導体型)、製造・販売してきた。そして今回、そのCMOS半導体型のニオイ可視化センサーデバイスのさらなる小型化を実現した。

※1 e-Nose型ニオイ可視化センサーとして。2024年6月 アロマビット調べ
※2 アロマビット従来製品との面積比

プレスリリースサイト(aromabit):https://aromabit.com/news/3946/