ダイモンは、月面探査技術を活用し、それを地上での課題解決に向けて応用した新型の「天井裏点検ロボット」の開発に着手した。2024年内の開発完了を予定している。
本開発は、1960年代からの高度経済成長期に建設された老朽化ビルの維持・保全を目的としている。超軽量・小型で転んでも走行可能な月面探査車YAOKIの強みを活かし、天井裏点検ロボットとして改良することで、複雑な天井裏や配管設備を安全かつ効率的に点検する。
また、本事業において、同社は東京都中小企業振興公社の助成事業「令和5年度TOKYO地域資源等を活用したイノベーション創出事業」に採択された。
https://www.tokyo-kosha.or.jp/support/josei/kigyo/rmepal000000dudd-att/r5_tokyo_chiiki_innovation.pdf
同社では「月面探査事業」を主力事業として邁進する一方、「地上ロボット事業」への技術展開を図っている。本開発は、月面探査車YAOKIの特徴である、シンプル、小型軽量、高い走破性を活かし、地上点検ロボットへの展開を図ったもの。その中でも特に市場ニーズの高い、天井裏点検ロボットの開発をスタートした。
本ロボットは、ビルの天井裏等の人が立ち入れない狭いスペースや危険な領域の点検を可能とし、ビルの定期的な点検作業を効率化する。さらに、広角カメラや立体把握センサー等を搭載することで、より高精度な点検が可能となる。これにより、ビルの寿命を延ばし、都市部の安全と環境保全に大きく貢献するとのこと。
プレスリリースサイト(dymon):https://dymon.co.jp/news/202402-roof-space/