ヴァレオ、第3世代LiDAR SCALA 3がCES2024イノベーションアワード受賞

ヴァレオは、同社第3世代LiDARであるSCALA 3がCES 2024 イノベーション賞を「車両技術および先進モビリティ」部門で受賞したと発表した。

ヴァレオの第3世代 LiDARシステムである SCALA 3 は、自動車グレードの高解像度 LiDARセンサを提供し、自動車業界の品質と安全基準を最高水準で満たし、あらゆる状況で高度な認識を可能にする。 SCALA 3 の高密度な点群と関連する AI ベースの認識ソフトウェアは、より広範囲の条件で高速道路での高速自動運転を可能にし、レベル 3 システムの領域と、レベル 4 のロボタクシー車両の運用と拡張性と大幅に拡張することで、エンドユーザーへの価値を劇的に高める。

同社のLiDARは、世界初の自動運転レベル3として国土交通省の型式指定を受けたHonda LEGENDと、ドイツで認証された唯一の自動運転レベル3乗用車に搭載されている。また、ヴァレオは、2023 年 3 月時点で SCALA 3 の過去 18 カ月間の受注額が 10 億ユーロを超えたと発表した。

1月に米・ラスベガスで開催されるCES 2024 においては、SCALA 3を展示し、LiDARが検知した点群をAI ベースの認識ソフトウェアによって識別しオブジェクトを分類する実演を行う。

SCALA 3 は車両周囲の 3Dイメージを生成し、自動車システムに比類のない解像度の点群を提供する。 1 秒あたり 1,200 万以上のピクセル (SCALA 2 と比較して 48 倍) で、低反射率の物体では 200 メートル、高反射率の物体では 300 メートルの検出範囲を有し、人間の目には見えない物体を認識する。

また、ハードウェア機能に加えて、認識と人工知能ベースのアルゴリズムを含む一連のソフトウェア・モジュールが付属している。 これらの機能は、汚れ、雨や水しぶきの検出、オンライン補正や位置ずれの検出などを行い、高い安全性と信頼性をもたらす。SCALA 3は、カメラやレーダーとは比類ない独自の検出性能で、150メートル以上先の暗くて黒いアスファルトの路面上に放置されたタイヤなどの物体を識別することができる。
また、物体を識別、分類、追跡し、車の周囲の完全な 3D マッピングを提供することで、自動運転を可能にする。 これらのソフトウェア・モジュールは、主要な SoC プラットフォームに組み込むことができ、専用の ECUやドメイン コントローラーで実行することができるという。

ニュースリリースサイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000154.000004446.html