Teledyne FLIRは、代表的な固定カメラ(FC)シリーズの最新モデルである新型FLIR FCシリーズAIを発表した。
FCシリーズ AIは、AI解析機能を搭載したサーマルセキュリティカメラで、人や車両を正確に識別し、早期に侵入を検知することで周辺保護や遠隔地の監視に使用できる。ディープニューラルネットワーク(DNN)とモーションベース分析を組み合わせたビデオ分析により、FCシリーズAIは、業界をリードする侵入検知機能を提供する。これにより、ユーザーは状況認識を向上し、安全性を高め、調整と効率を向上させ、情報に基づいてより良い意思決定を行うことができるという。
40×512のフル解像度を持つプレミアム赤外線センサを搭載したFCシリーズAIカメラは、可視光のみに頼るのではなく人や物体が発する熱に基づいて画像を生成する。このサーマルカメラは、業界をリードする熱感度25mK(ミリケルビン)未満(市場で最も優れた雑音等価温度差(NETD)値の1つ)を実現し、悪条件下で視認性と検出率が低下する他のサーマルカメラよりも優れた性能を発揮する。
8.6°×6.6°から90°×69°の視野範囲を備えた8つの高性能レンズから選択可能なため、セキュリティオペレーターは、完全な暗闇、雨、霧、煙の中でも、侵入者をはっきりと確認し、検知できる。
FCシリーズAIは、DNNとモーションベースのビデオ分析を組み合わせて信頼性の高い検知を行うため、セキュリティ管理者は真の脅威と誤警報を区別できる。厳選された何千枚もの赤外線画像からなるフリアーシステムズのライブラリーの使用により、同社のDNN解析は、人や車両がわずかに隠れていたり、識別が困難、もしくは侵入者がシステムを欺こうとしたりするなどの実際の状況下でも、対象物を識別できるように調整されている。また、FCシリーズAIは、ターゲットの位置特定機能を備え、パンチルトズームカメラに正確に連結させることで、効率的にターゲットを追跡できる。
FCシリーズAIカメラは、新規および既存の多層物理セキュリティシステムの性能を最大限に引き出すよう設計されており、FLIRのUVMSやサードパーティー製ビデオ管理システムと緊密に統合でき、FLIR のNexusソフトウェアでサポートされている。NDAA準拠のFCシリーズAIカメラは、セキュリティ専門家に広範なサイバープロテクションと安心を提供する。筐体は耐久性に優れ、頑丈で耐候性のあるIP66およびIP67等級、耐衝撃性はIK10となっているとのこと。
ニュースリリースサイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000037.000027932.html