東芝デジタルソリューションズ(株)とソニーグループのミーク(株)は、ミークのIoT向けモバイルデータ通信網を強みとする、NoCode IoT/DX Platform「MEEQ」を使って集めたIoTデータを、東芝デジタルソリューションズのIoT向けクラウドデータ基盤「GridDB Cloud」に蓄積し、活用できることを両社共同で検証、正常に動作することを確認した。両社は、「GridDB Cloud」と「MEEQ」を組み合わせたIoTプラットフォームをお客さまに提案していくという。
東芝デジタルソリューションズの「GridDB Cloud」は、高頻度で発生する膨大なIoTデータを収集・蓄積し、リアルタイムで検索・分析することができる。これによりビジネス上の意思決定を迅速かつ正確に行うことができる。また社会インフラシステムなどで多くの実績があり、高い信頼性を備えている。
ミークが提供する「MEEQ」は、ドコモ、KDDI、ソフトバンクの3キャリアのモバイルデータ通信網上に、セキュアな閉域網を簡単に構築できるため、既存のネットワークに、負荷やセキュリティの観点からIoTデータを流したくないユーザに向けて、安全な閉域網によるIoTシステムを提供している。
今回、両社のIoT向けデータ基盤と通信網が連携できることを検証・確認したことにより、IoTシステム構築の自由度がさらに高まるとともに、構築にかかる時間とコストを削減できる。また、IoTを新たに使い始めたいユーザから要望の多いスモールスタートなど、柔軟性の高いシステム構築が可能になる。
◇GridDB CloudとMEEQによるIoTプラットフォームの特長
●IoTシステム構築にかかる時間とコストの削減
クラウド上でデータを管理するデータ基盤と安全な閉域モバイルデータ通信網、さらには情報を可視化するためのツールが提供される。これらは連携して動作することが検証済みであるため、システム構築にかかる時間とコストを削減できる。
●スモールスタートと柔軟なシステム拡張が可能
初期コストをおさえたスモールシステムとして開始することができる。IoTの成果が確認でき、ビジネスの拡大とともにセンサの数やデータ収集頻度を上げるなど規模を大きくしていくことが可能。
●汎用的なIoTプラットフォーム
工場IoTや農業IoT、交通IoTなどさまざまな領域に適用することができる。
例えば工場IoTの場合、生産ライン上の機械や製品、作業員などにセンサを付けデータを収集し、データの分析や監視を行う。これにより、進捗管理や在庫管理、サイクルタイムをリアルタイムに可視化することが可能になり、工場の生産性や作業の効率を向上させることができる。
しかしIoTを導入するにあたって、既存のネットワークにデータを流すと、負荷が高まり稼働中のシステムに影響が出る・クラウド接続によるセキュリティのリスクが発生するといった課題がある。本IoTプラットフォームはモバイルデータ通信を使うことにより、既存のネットワークを使用することなく、短期間で簡単にセキュアなネットワークを構築することができる。
また、投資対効果が明らかになるまで、初期コストを抑えたスモールスタートとし、効果を見ながら、徐々にセンサの数やデータ取得頻度を増していきたいというユーザの要望がある。本IoTプラットフォームでは、システム規模に応じてモバイルデータ通信やクラウドデータ基盤を拡張できるので、初期段階ではコストを抑えたスモールスタートが可能になる。
ニュースリリースサイト:https://www.meeq.co.jp/news/20230517/