panasonic、TOF方式で3 m検出可能 「長距離レーザ測距センサHG-F1シリーズ」

パナソニック インダストリー(株)は、TOF方式[1]により3 mの長距離からの物体有無検出が可能な「長距離レーザ測距センサHG-F1シリーズ」を製品化、デジタル表示付きで業界最小クラス※1を実現し、2022年11月より発売する。
※1 FA用デジタル表示付きTOF方式長距離レーザ測距センサにおいて(2022年10月28日現在、同社調べ)

近年、原材料や人件費の高騰を背景に、生産ラインや物流現場における自動化や安全確保のためFA[2]機器の需要は飛躍的に増加しており、現場では省人化・省力化の流れが加速している。特に自動車の生産ラインでの部品検出や物流倉庫での商品検出でさらなる効率化が求められている。そこで同社は、3 mの「長距離検出」、デジタルでの「実測値表示」、業界初※2赤色半導体レーザを使用した「投光スポット確認モード」など、現場が求める機能を搭載した新シリーズを発売する。
※2 FA用長距離レーザ測距センサにおいて(2022年10月28日現在、同社調べ)

新製品は、小型で長距離(3 m)検出が可能なため、作業者の動線に干渉しない場所への設置や様々な設備への取り付けが可能になるとともに、「実測値表示」機能により煩雑になりがちなセンサの閾値[3]設定の作業を大幅に簡素化した。また「投光スポット確認モード」を使用すれば、検出ポイントを目視ではっきりと確認することができる。さらに、長距離(3 m)検出により現場における治具の共通化・装置の簡素化が図られ、生産現場におけるCO2排出量削減に貢献する。

【特長】
1. デジタル表示付き測距センサにおいて長距離(3 m)検出と業界最小クラスを実現
2. 「実測値表示」機能により閾値設定の作業を簡素化
3. 業界初「投光スポット確認モード」で検出位置の確認が容易に

【用途】
・人が作業する工程で作業動線に干渉しない位置からの検出
・ロボットの可動範囲にあるワークの可動範囲外からの検出

【用語説明】
[1] TOF方式
「Time Of Flight」の略称で、センサからパルス投光されたレーザが、受光素子に戻ってくるまでの時間を計測し、その時間を距離に換算する測定方式
[2] FA
「Factory Automation」の略称で、工場などにおける生産ライン・検査の自動化のこと。FA機器とは、この自動化を実現するための機器
[3]閾値
判定するための基準値、もしくは状態を切り替えるための基準値のこと。センサでは、検出目標に変化が生じたかの判定をしたり、異常を判定してバックアップ制御などに切り替えたりするための基準値

ニュースリリースサイト(panasonic):https://news.panasonic.com/jp/press/jn221028-1