パーソルR&Dと久留米工大、観光向け新型自動運転モビリティ「PARTNER MOBILITY ONE」完成

パーソルR&D(株)は、久留米工業大学、インテリジェント・モビリティ研究所、久留米工業大学発ベンチャーであるLe DESIGN(株)とともに、観光向け新型モビリティ「PARTNER MOBILITY ONE」を開発し、九州・久留米で完成セレモニーを行った。

本モビリティは、大型の観光施設やアミューズメントパークなど、広大な敷地・施設内での周遊の利便性向上を想定し開発しており、小さな子様連れの家族や年配の人も、会話を楽しみながらの乗車が可能な設計になっている。

■観光向け新型自動運転モビリティ 「PARTNER MOBILITY ONE」
「PARTNER MOBILITY ONE」は、2015年から久留米工業大学のインテリジェント・モビリティ研究所が研究開発と実証試験を進めてきた対話型AI自動運転システム「Intelligent Mobility System(以下、「IMS」)を搭載した複数人乗りの小型自動運転モビリティである。車両開発の企画・統括は久留米工業大学が担当。設計開発は、自動車開発で高い技術と実績を有するパーソルR&D、車体のデザインはLe DESIGNが担当した。

●PARTNER MOBILITY ONEについて
本モビリティは、大型のテーマパークや公園、ショッピングモール、空港、駅、介護施設、医療機関などでの利用を想定している。利用者がアプリで「PARTNER MOBILITY ONE」を呼び出すと、最寄りの車両が時速3㎞/hという走行速度の無人運転で迎えにくる。2、3人が荷物とともに乗車可能であり、乗車後に行き先を伝えると、自動運転で安全に目的地まで案内する。ⅩR(クロスリアリティ)、プロジェクションマッピングなどと連動した観光ガイドも行うことができるため、新たな観光体験を楽しむことが出来る。
また、直線を基調としたシンプルなデザインのため、天板部に収納ボックスや各種センサ、ロボットを容易に搭載でき、施設内の配送業務や安全監視業務、移動広告など、様々な用途に活用できる。

●全国各地での実証試験走行をスタート
現在、佐賀県の吉野ヶ里歴史公園内にて、2023年1月のサービス開始に向けて、導入準備が進んでいる。なお、11月には公園内での「走行テスト」をスタートし、12月には「来場者向けサービス体験会(試乗会)」も実施予定。他にも、全国各地の地方自治体や、大型商業施設にて実証試験走行を企画中である。

同社は、「人と技術の力で、豊かな社会づくりに貢献し、共に“はたらく個人”が自分らしくはたらく世界を創る」という提供価値の実現に向けて、新型自動運転モビリティ開発から始まる豊かな未来を創造し、新技術を活用できる社員の育成機会を多く提供するとしている。

ニュースリリースサイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000718.000016451.html