ポラール・エレクトロ・ジャパン(株)が販売するウェアラブル心拍センサ「Polar Verity Sense(ポラール ヴェリティ センス)」が、国内外の物流事業を手掛ける(株)日立物流の安全運行管理ソリューション「SSCV-Safety」においてドライバーの体調を管理するデバイスとして、導入された。
Polar Verity Senseは腕に装着するだけで心拍数を計測できる直径3cmの軽量コンパクトなバンド型センサのため、装着感が良く、ドライバーの運転の邪魔になることが無いという。
日立物流ではよりドライバーの装着負荷が小さく高精度にデータ計測ができるデバイスを探しており、「Polar Verity Sense」が要件とマッチし、採用が決定した。これにより、今までのシステムでは行えなかったドライバーのリアルタイムでの心拍数をより精度よく計測できるようになった。
■日立物流「SSCV-Safety」での導入事例
「SSCV-Safety」はドライバーの体調と運行を見守り、運転事故につながる危険要因を検知し、未然に事故を防ぐことを目的とした安全運行管理ソリューションである。ドライバーの運行前後および運行中の生体データと、ドライブレコーダや車両の挙動などから取得した運転データをAIで分析し、産官学連携により開発した事故リスク予測アルゴリズムとテクノロジーを組みあわせ、ドライバー自身では気づきにくい「疲労」や「ストレス」を可視化・通知することで事故を未然に防ぐ。
運転中の心拍数を常時取得し、SSCV-Safety独自のロジックで自律神経分析をした上で、自動蓄積された個人毎の傾向値と乖離しているかどうかや運行開始タイミングと比較した日内での疲労度など、ドライバーの疲労・ストレスを総合的に評価し、グラフ表示にて可視化する。また、異常時にはドライバーに通知し、更に第三者の介入が必要なレベルの際には管理者へも通知する。
これまでは運転前後での体温、血中酸素濃度、血圧、自律神経などの計測を行っていたが、今回このシステムに「Polar Verity Sense」が導入されたことにより、装着負荷の極小化を図った上で精度高く運転中の心拍変動のモニタリングが可能となり、ドライバーの疲労やストレス状況をより正確に把握することができるようになった。結果として、更なる事故防止につながるとのこと。
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