JAXAの気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)で取得されたデータを無料公開

さくらインターネット(株)が経済産業省事業として開発・運用する、衛星データやデータ処理に役立つアルゴリズム 開発環境などをクラウド上で活用できる日本発の衛星データプラットフォーム「Tellus(テルース)」において、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の気候変動観測衛星「しきさい」(以下、「GCOM-C」)で取得された「海面水温」「クロロフィルa濃度」「懸濁物質濃度」の準リアルタイムプロダクトおよび8日間の時間統計量データを、2022年6月23日より無料で公開する。

「海面水温」「クロロフィルa濃度」「懸濁物質濃度」のデータは、海洋上の気候変動の影響を把握し、漁業などへの利用が期待される。「海面水温」「クロロフィルa濃度」については、これまでアーカイブデータをTellusにて公開していた。このたびの、撮像後最短約70分で公開される準リアルタイムプロダクトと、8日間の観測データから雲などを除去し平均値を算出した時間統計量データにより、リアルタイムに近い海水の状況を把握できるようになる。

なお準リアルタイムプロダクトは、これまでJAXAから一部研究者へ限定的に提供していましたが、個人含め一般の方が閲覧可能な環境で提供されるのはTellusが初めてとなるという。

<各データについて>
【海面水温】
■概要:海上における水面の温度データです。海面の温度を観測することで暖流や寒流などの境目(潮目)などの状況を把握できる。
■データセットのウェブサイト
・準リアルタイムプロダクト
https://www.tellusxdp.com/traveler/dataset/182d2ec2-e296-4e18-9c1a-5f769416f23d/
・ 8日間の時間統計量データ
https://www.tellusxdp.com/traveler/dataset/000eb404-1f69-4735-a966-2f3115269ee3/

【クロロフィルa濃度】(画像)
■概要:海面に分布する植物性プランクトンなどに含まれる光合成色素であるクロロフィルa濃度のデータです。濃度が濃いほど、海面に植物性プランクトンが多く分布していることが分かる。
■データセットのウェブサイト
・準リアルタイムプロダクト
https://www.tellusxdp.com/traveler/dataset/5f59dbad-b89c-42e6-941a-64b2495dd27a/
・ 8日間の時間統計量データ
https://www.tellusxdp.com/traveler/dataset/a0bbf4b0-5dc5-45c9-af7b-cb51cadc9f28/

【懸濁物質濃度】
■概要:プランクトンなどの有機物と土壌などの無機物による微粒子の単位水あたりの濃度のデータ。
■データセットのウェブサイト
・準リアルタイムプロダクト
https://www.tellusxdp.com/traveler/dataset/21d74302-bbc0-4f14-8192-3aad0986b197/
・8日間の時間統計量データ
https://www.tellusxdp.com/traveler/dataset/8cdcebac-e33e-4900-8583-91022a33dd7f/

ニュースリリースサイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000019.000018198.html