東京ガス(株)と東京ガスネットワーク(株)は、このたび、ガス事業者向けインフラ設備の遠隔監視・制御ソリューション(以下「本ソリューション」)の提供を開始した。
本ソリューションは、東京ガスが提供する容易に監視・制御ソリューションが構築可能なソフトウェア「JoyWatcherSuite」を活用し、インフラ設備の監視・制御ノウハウを持つ東京ガスネットワークがシステムインテグレーターとして構築した都市ガスの整圧器*1(以下「ガバナ」)の遠隔監視・制御ソリューション。利用者のニーズに合わせて、ガバナから送出する都市ガスの圧力・流量等の多様なデータのリアルタイムな遠隔監視やガス遮断装置の遠隔操作など、さまざまなソリューション提供が可能となる。
本ソリューションの導入により、現地での点検・保守作業の大幅な削減に加え、災害発生時の迅速な被害状況の把握やガバナの遠隔遮断を実現し、ガス事業者の監視業務の省力化やレジリエンス強化に貢献するという。(イメージ:画像)
なお、鷲宮ガス(株)は、2022年6月1日より、ガバナのリアルタイム遠隔監視を目的に、本ソリューションを1ヶ所のガバナで導入した。PHSやFOMAのサービス終了に先立ち、4G/LTEを利用する本ソリューションへの切り替えを順次実施し、将来的に計15ヶ所のガバナに導入予定。
◆ガス事業者向けインフラ設備の遠隔監視・制御ソリューションの特徴
(1)多様なデータのリアルタイム遠隔監視
「JoyWatcherSuite」に対応したテレメータを設置し、ガバナの圧力計、流量計、地震計、浸水センサ、監視カメラ等の多様なセンサ類を組み合わせてリアルタイムな遠隔監視が可能
(2)遠隔ガス遮断
ガス遮断装置を組み合わせることで遠隔遮断が可能
(3)4G/LTE対応
4G/LTEを利用しており、今後のPHSやFOMAのサービス終了に伴う停波への対応が可能
*1:都市ガス製造基地から送出される圧力の高いガスを、家庭向けなどで使用する圧力に減圧する装置。
ニュースリリースサイト(tokyo-gas):https://www.tokyo-gas.co.jp/news/press/20220613-01.html