テラスマイル(株)は、農林水産分野における情報科学・情報技術の進歩発展と学術の推進を図り、食品産業・農山漁村の情報利用の普及推進を目的として設立された学会である、農業情報学会(Japanese Society of Agricultural Informatics, 略称:JSAI)において、2022年度学会賞(開発奨励賞)を受賞した。
▮2022年度 農業情報学会 学会賞(開発奨励賞)受賞について
JSAIは、平成元年(1989年)に設立された、農林水産分野における情報科学・情報技術の進歩発展と学術の推進を図り、農林水産業関連産業・食料食品産業・農山漁村の情報利用の普及を推進することを、目的と掲げている。
<農業情報学会 ウェブサイト> https://www.jsai.or.jp/
今回、テラスマイルが受賞した農業のデータ活用を支援する営農クラウド「RightARM」は、2017年の農林水産省 人工知能未来農業創造プロジェクトでプロトタイプ開発が行われ、戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)を経て、ベンチャーキャピタルからのシード及びプレシリーズA出資に至った。2019年からはスマート農業実証プロジェクト等でのクラウドシステムの現場実証が行われ、2021年から本格的な産地実装が行われている。露地野菜・施設園芸・茶と幅広い分野、20品目以上の農作物でデータの運用実績があり、データの分析手法についても、現場視点を盛り込んだ独自のフレームワークを開発している。
▮自治体の担い手育成をデジタル化する「RightARM for EX」
「RightARM for EX(ライトアーム・フォー・イーエックス, 略称RX1)」は、農業者と直接接する普及指導員の営農指導のデジタル化(DX)を推進するために開発されたクラウドサービス。RX1では、普及指導員の大きな負担となっていく、スマート農業機器・設備・ソフトウェアのデータ集計・加工業務を自動化し、今まで数年に一度しか取れなかった「地域ごとの営農データ」が毎年収集できるようになり、各県で信頼性の高い農作物の農業経営指針を策定することが可能になる。データ加工や分析グラフ作成のために専任人材を配置する必要もなくなり、デジタル化のコストも圧縮できる。
何より、1キロメッシュ単位での気象データや、WAGRIを用いた市況データ、環境モニタリングセンサ、栽培管理の実績データと組み合わせることで、今後国が目指していく、データ駆動型の営農指導を早期に実現することが可能になる。
今後は、環境負荷低減(ESG, SDGs)の可視化や、収益性指数・傾向予測の表示など、実証を終えたアプリケーションを、毎年バージョンアップさせて実装していく計画だという。
【商品概要】
商品名:RightARM for EX
価格:2,100,000円(RightARMの使用料・現地ワークショップ・データ活用勉強会・データ活用の支援を含む)
産地実証価格:別途ご相談(毎年数カ所のモデル産地にて開発技術の実証を実施)
詳細:https://terracemile.jp/right-arm/
ニュースリリースサイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000055672.html