独自薄型圧電センサのフレキシブル性・耐熱性を維持しながら長期モニタリングを実現

(株)CASTは、高温・高所・狭所などの常時モニタリング実施の要となる、センサの取り付けに関する特許(特許第7066092号)を取得した。

■配管減肉モニタリングシステムについて
工場の現場では、老朽化や働き手の高齢化による検査員の不足による、監視不十分が原因の漏洩・爆発事故が年々増加している。一方、通常行われている半年~1年に1回の定期点検では、高温・高所・狭所などの過酷な環境の中で主に検査装置を持った人の手による検査が主である。ここに、常時かつ遠隔からのモニタリングを導入することで、危険な場所で、センサを手に持ち人が検査をして回るという製造業の苦役解消を実現し、事故防止及び検査の負担を低減し設備寿命伸長を実現することが可能になるという。

CASTの配管減肉モニタリングシステムは、耐熱性とフレキシブル性を有するCAST独自の圧電センサを活用し高温環境でも壊れず常設できることが特徴で、腐食などによる工場配管やタンク等の厚み減少(減肉)を検知することができる。
本システムは従来アクセスが難しかったあらゆる場所に「つけっぱなし」が可能であり、工場配管等の以下のようなコストの削減並びに常時監視による事故の未然防止及び工場配管やタンク等の交換頻度の低減を実現できる。
1. 減肉懸念等の要監視箇所の測定の回数や手間
2. 設置箇所が高所の場合の足場設置頻度
3. 高温環境の場合の、保温材の取り外し・再設置頻度

■今回CASTが取得した特許について
特許番号:第7066092号
発明の名称:センサ装置及びセンサ装置を生産する方法
特許権者:株式会社CAST、国立大学法人熊本大学

従来技術では、CAST独自のセンサの特徴であるフレキシブル性と取り付けの安定性の両立が困難だった。
本特許の技術により、
1.平面以外の配管等測定対象に対してもフレキシブルに圧着させることであらゆる場所に取り付けること
2.測定対象への押し付けに用いる加圧部分を利用して、当社システムの特徴である「つけっぱなし」を実現する耐熱性・機械的強度の実現
の両立を可能にした。

ニュースリリースサイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000069778.html