エイターリンク、空間伝送型ワイヤレス電力伝送機器(WPT)の販売開始を決定

米・スタンフォード大学発のスタートアップ・ベンチャーのエイターリンク(株)は、2022年5月26日に総務省が官報に「電波法施行規則等の一部を改正する省令(総務三八)」 を掲載したことを受け、WPT(空間伝送方ワイヤレス電力伝送機器、以下WPT)の販売開始を決定した。なお、販売の開始は2022年8月頃を予定している。

◆WPT機器「AirPlug®」販売開始の詳細
今回、総務省が官報に「電波法施行規則等の一部を改正する省令(総務三八)」を掲載したことより920MHz帯 , 2.7GHz帯 . 5.4GHz帯においてWPT用周波数割り当てが行われ、無線電力伝送用構内無線局(以下WPT局)が開設された。国内で空間伝送型ワイヤレス電力伝送の機器の利用が可能になったことを受け、同社ではIoE社会の発展に寄与していくべく、WPT機器「AirPlug®」の販売を開始する。(2022年8月頃予定)

① 技適マーク取得済
今までWPT機器は実験局申請を行うことでしか使用できなかったため、技適の認証を取得することができなかった。今回の省令緩和をうけ技適マークの取得を行い、より安全に、より使いやすい製品を目指す。

② 北米や欧州などの海外電波認証にも対応
国内の技適マークのみならず、顧客の海外展開に向け当社製品のFCCマークやCEマークの取得を行います。年内の取得を目指す。

③ WPT局の申請代行開始
同社製品を使用する場合に限り、WPT局の申請代行を行う。事前の準備から免許の取得までを同社で行うので、申請書の作成も運用調整協議会への入会も必要ない。(※申請時に必要な情報のヒアリング、資料提供にはご協力いただく。)

◆運用調整協議会について
「運用調整協議会」はWPT局の開設とともに設立された組織。WPT局の開設に対して、総務省と連携をしながら干渉検討を含めた運用調整の規定やルールを定め、免許人の支援を目的としている。
協議会メンバーは
1. 正会員:協議会の運営を行う会員(年会費:1口 40万円)
2. 賛助会員:協議会の趣旨に賛同する会員(年会費:1口 1万円の5年前払いの5万円)
3. 特別会員:大学等の公的研究機関の関係者であり、協議会より就任を依頼された会員 で構成され、実際の干渉検討は正会員の中でも限られた「幹事会」にて行う。(エイターリンクも幹事会に所属している)WPT局を申請するためには必ずこの協議会に所属する必要があり、正会員又は賛助会員として入会届を出す必要がある。

ニュースリリースサイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000071264.html