家事代行マッチングプラットフォーム「タスカジ」を運営する(株)タスカジは、昨年より東京都が実施するデジタル・トランスフォーメーション(DX)の普及に向けた「DX推進実証実験プロジェクト(以下:本プロジェクト)」社会変革DX領域第2期に採択され、家事分野におけるDX化の取り組みを推進している。
本プロジェクトでは、タスカジの社会実験事業であるタスカジ研究所とパナソニック(株)が共同で、IoT機器とECサイトを結び、「名もなき家事」の代表格である日用品の購入・在庫管理を最適化・自動化する『イエナカ自動購入アプリ』のサービス提供に向けた共同研究を実施した。
■背景:共働き世代の家事分担やシニアの介護支援問題を解決するための家の中のデジタル化
日用品の市場規模は約2兆5689億円を有しており、そのうちコロナ禍においては外出自粛の中、日用品の消費の11.6%がインターネット購入に流れており、コロナの収束後もインターネット利用を続ける見込みが7.2%と、日用品のインターネット購入は増加していく傾向にある(※1)。
日用品のインターネット購入が身近になる流れの中で、家庭内の日用品の消費状況に応じた自動発注の仕組みが必要になると考えられる。特に、共働き世代層とシニア層の2つの層では、掃除や食事などの一般的な家事代行だけでは解決できない生活援助が求められている。日用品などの在庫管理をDX化することにより、共働き世代では買い物工数や無駄な買い物の削減に繋がり、シニア世代では買い物難民と言われる介護を必要とした方々への支援につなげ介護保険のコストを大幅に軽減することが可能になる。
タスカジでは、様々なIoT機器と多種多様なECサイトを結び個人に応じた最適な購入先とタイミングで自動購入する仕組みを作り、家事分担やシニアの買い物援助の問題を解決し、「名もなき家事」をDX化する。家事を効率的にすることで個人の自由な人生を送れる世界を作っていくという。
※1:VALUES inc調べ
■パナソニック(株)との共同実験の概要
今回の共同実験では、タスカジが構築した日用品の購入・在庫管理を最適化・自動化する『イエナカ自動購入アプリ』を、パナソニックの在庫を感知するIoT重量センサとECサービスに連携することにより、宅内日用品の購入を自動化する実験をした。さらに、アプリ内ではIoT機器と連動しながら全日用品の宅内在庫の残量を把握し、適切なタイミングでECサイトに自動発注を行った。今回の実験後のアンケートでは、「都度購入の手間がなくなった」「管理ストレスからの解放された」といった声もあり、ユーザーからイエナカの自動化のニーズがあることがわかった。タスカジでは、今後事業化に向けて検討するとしている。
ニュースリリースサイト(taskaji):https://corp.taskaji.jp/information/newsletter/2022/05/09/dx01/