双葉電子工業(株)は、新たにリチウムイオンキャパシタ(LiC)・リチウムイオン電池(LiB)用「タブリード」を開発した。
タブリードは、ラミネート型LiC・LiBの内部から電気を取り出すための端子である。世界各国においてカーボンニュートラルの実現に向け、再生可能エネルギーの利用やEVへのシフトが加速するなか、LiC・LiBの市場拡大に合わせてタブリードの需要が急拡大している。
これまで同社は、車載向けデバイスとしてタッチセンサや有機ELディスプレイおよびLiC・LiB向けのラミネートフィルム成形加工や金型用器材を多くのお客さまに供給してきた。そこで培った技術を応用することで、長寿命かつ高い信頼性を有するタブリードの開発を実現した。なお、2022年4月より量産を開始するという。
高容量・高出力化と高い安全性が求められるLiC・LiB市場の要望に応えるため、今後も開発を進めると共に標準ラインナップの拡充に努め、顧客の製品開発およびSDGsの目標※実現に向けて取り組んでいくとのこと。
※SDGs目標7:すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能で近代的なエネルギーへのアクセスを確保する
■特長
① 当社独自のリード被膜処理およびシール材料により長寿命と高い信頼性を実現
・耐電解液性:672hでシール密着強度 8N/cm以上
・封止性:リードバリ・シール空隙なし
・シール絶縁性:2種3層シール(密着層/耐熱層/密着層)で絶縁層と密着性を両立
② 特殊形状対応
・L字形状、穴あき、リード厚型、L字などの特殊形状に対応
③ 品質保証
・二次元コードを印字し、品質解析ソフトによるトレーサビリティ管理を実施
ニュースリリースサイト(futaba):
https://www.futaba.co.jp/product/tab_lead/tab_lead_new/release_20220425