旭化成(株)は、新型コロナウイルス感染症対策を目的に同社が提供するCO2センサを用いた換気状況の確認サービス「3密見える化ソリューション」(以下「本ソリューション」)が東邦大学の習志野キャンパスで新たに採用された。
CO2センサで密閉・密集の状況をモニタリングすることにより、適切な換気を管理できることは広く知られている。東邦大学では学生や教職員の安全、そして保護者の安心を確保するため感染症対策を推進しており、このたび、さらなる対策の向上を目的に、習志野キャンパスの理学部Ⅲ号館、Ⅳ号館およびⅤ号館に、当社の本ソリューションが導入された。これにより、各教室のCO2濃度、温度および湿度情報を管理部署で一括確認することが可能になる。さらに同社が提供する無償アプリ「換気View」をインストールすることで、学生・教職員を問わず誰でもスマートフォン等からその場所のCO2濃度をリアルタイムに確認できるようになるという。
東邦大学では、1月からの大学入学共通テストや入学試験においても本ソリューションを活用する予定で、学生や教職員のみならず、受験生に向けても安心できる環境の提供を目指す。また、今後得られたデータを蓄積し、さらなる効果的な感染予防策を講じていくことで、より安全に学習、研究活動に取り組めるようなキャンパスを提供していくとのこと。
本ソリューションについて
本ソリューションに使われる同社の製品は温湿度センサに加え旭化成エレクトロニクス株式会社の子会社であるSenseair社製のCO2センサを内蔵しており高精度かつ低消費電力であることが特徴。内蔵バッテリーで約1年間充電不要で稼働する。
クラウド版のサービスでは約1分間隔でセンサの計測データをクラウドに送信し、遠隔で各センサの情報を確認することができる。また、設定した基準値にCO2濃度が達した際にアラートメールを送信する機能もあり、過去60日間のデータをCSV方式でダウンロードすることも可能。
また、iOS/Android端末向けに提供している無償版アプリ「換気View」をインストールすることで、センサの情報をタブレットやスマートフォンなどに表示させることができるという。
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