JIG-SAW(株)は、酒井重工業(株)及び、(株)熊谷組と共同で、熊谷組の施工現場において、ASCS for Compaction Equipmentプロジェクト※1の一環として、自律走行式振動ローラを活用した実証実験を実施した。
今回の実験では、自律走行性能の精度を確認するために、予め生成した目標経路に対してどの程度追従できているか(経路追従性)を確認した。
その結果、目標経路からのズレは最大20cm程度で、経路追従性能が極めて高いことが確認された。
さらに、自律走行と有人作業とを比較するため、試験エリア内で規定転圧回数を6回(ラップ箇所は12回)、横断方向に5レーンを設定した。
工区全体の面積を100%とした場合、規定6回で転圧された面積は、有人作業では25.9%、自律走行では91.5%と、約3.5倍に向上している。
また、有人作業では、6レーンの転圧となってしまったが、自律走行では、前述の通り正確な転圧が可能なため、設定通り5レーンの転圧となることから、自律走行式振動ローラにより、現時点で20%の作業の省力化が可能であることが確認できた。
今後は、施工現場への本格導入に向けた取り組みを加速するとのこと。
※1:ASCS for Compaction Equipmentプロジェクトについては、下記を参照。
https://www.sakainet.co.jp/news/item/20190613gyoumuteikei.pdf
※2: Compaction Meister
GNSS及びデータクラウドを用いたローラの転圧回数管理、又は振動ローラ用の酒井重工業社加速度応答法
(CCV:Compaction Control Value)による締固め品質用の表示・管理ツール
https://www.sakainet.co.jp/products/related/compactionmeister.html
ニュースリリースサイト(JIG-SAW):https://www.jig-saw.com/news/20211223/