オンセミは、業界で最も低い消費電力を実現する新製品のセキュアな「RSL15」 ワイヤレスマイクロコントローラ (MCU) を発表した。「RSL15」は、Bluetooth® Low Energyによるワイヤレス接続機能を備えており、コネクテッド・インダストリアル・アプリケーションで高まっている、消費電力を犠牲にすることなくセキュリティを確保したいという要求に応えるとのこと。
「RSL15」は、エネルギー効率を検証する Embedded Microprocessor Benchmark Consortium (EEMBC) の認証を受けている。EEMBCのULPMark™-CoreMarkベンチマークプログラムは、組み込みシステムで使用されるマイクロコントローラの動作時のエネルギー効率を測定するもの。RSL15は「パフォーマンス」スコア60.5を獲得し、クラスをリードしている。また、マイコンのディープスリープ効率を計算する ULPMark- CoreProfile ベンチマークでも、オンセミは 従来製品の「RSL10 」と 新製品「RSL15 」でそれぞれトップ 2 を維持しているという。
「RSL15」は、最先端の低消費電力性能を維持しつつ、Arm®TrustZone®テクノロジによりデバイスの信頼性を確立し、Arm CryptoCell™-312テクノロジによりコードやデータの真正性、完全性、機密性を保護するように設計されている。このPSAレベル1認証を受けた設計により、Bluetoothプロトコルの一部としてすでに提供されているセキュリティ対策を強化し、アプリケーションとソフトウェアの両方のレベルで保証を提供する。
「RSL15」は、Bluetooth 5.2仕様で提供される多くの新機能をサポートしている。これには、通信距離の延長、データ通信量の増加、到着角(AoA)と出発角(AoD)による位置特定などが含まれる。また、オンセミは、Arm Cortex®-M33プロセッサをディープスリープモードに保ちながら、センサインタフェースを監視できる革新的なスマートセンシング機能を開発した。「RSL15」は、これらの高度な新機能により、コネクテッド資産追跡(アセットトラッキング)、スマートリテール、IoTエッジノードを含む様々な産業オートメーション・アプリケーションにおける「RSL10」製品ファミリーの成功を継承するという。
「RSL15」は、小型の40ピンQFNパッケージで販売中。
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