アースアイズ(株)は、一般的な防犯カメラで火と煙を発見できる「ファイヤープリベンション AIシステム」(以下、本システム)を開発した。
本システムは、当社のAI BOX「Server lite」に搭載され、一般のIPカメラと繋げることでセンサを使わずに火や煙の発見を可能にするシステム。
同社が特許を取得している測距技術で火災時の火の大きさ・方向・カメラからの距離などを検出し通知することができる。また、夜間でも一般的な街灯程度の明るさがあれば、火だけでなく煙も発見することができる。
なお、PTZカメラと当社のAIを組み合わせた「AI-PTZ」タイプの場合、ズーム機能を使って広範囲にわたり室内外を自動監視する。(検知範囲は、ハードウェアの距離能力に依存する)
本システムは、火や煙を発見・通知することで素早い安全確保や消火活動へ貢献し、火災による被害を最小限にとどめる。販売開始は2022年1月を予定している。
<ファイヤープリベンション AIシステム開発の背景>
新型コロナウィルスの感染拡大による不況や先の見えない不安により、自暴自棄といえる犯罪が増えている。電車内での放火・火災など、信じられないほどの無差別事件も身近で起こっている。また他方では、2年前に起きた火災で焼失した沖縄の首里城正殿のように、日本の文化遺産のほとんどは木造建築物である。そのため、いくら防災センサを強化したとしても火災の初期段階で発見・消火しなければ、被害を防ぐことは難しいと言える。
同社では現在、万引きに繋がる不審な行動を発見する技術を応用し、放火に繋がる不審行動などを検出するAIを開発中。その中で、公共の場や人のいない施設で発生する火災を初期段階で発見・通知するためのシステムとして、小さな火や煙を発見できる「ファイヤープリベンション AIシステム」が生まれた。
<ファイヤープリベンション AIシステムの特徴>
同社は、人やその行動を自動認識できる技術およびカメラで目標までの距離を測る特許技術を取得している。この技術を活用して、火や煙の方向やどの位置で火災が起きているかをいち早く把握し、知らせるソリューションの提供が可能。今後、文化遺産、公共施設、電車などのあらゆる場所での活用を目指すという。
<製品概要>
〇名称: ファイヤープリベンション AIシステム(英語表記:Fire Prevention AI System)
〇構成: 市販カメラを活用するオンプレミス(ローカルサーバー)タイプと、PTZカメラを活用した場合の2種類。共に、AIクラウドに接続する。
〇企画・開発・販売: アースアイズ(株)
ニュースリリースサイト(earth-eyes):https://earth-eyes.co.jp/info/2021/__trashed/