アイ・サイナップ(株)は、同社が提供する防災IoTデバイス「ミテテル・傾斜計2」においてLPWA2(LTE-M)とWi-Fi通信を利用した新モデルを開発し、2021年9月10日より販売を開始する。
新モデルでは「ミテテル・傾斜計」を親機と子機に分け、親機と子機の間をWi-Fiを利用して通信することで子機の情報を親機に集約し、親機がLPWA2で一括して情報を管理システムに送信する。
「ミテテル・傾斜計」は、国内で増加する気象災害に備えて開発された防災IoTデバイス。山の斜面などに設置した場合、設置時の角度を0度として、3次元のセンサにより0度から180度までの傾きを検知する。管理者は離れた場所からシステム上でミテテル傾斜計の状態を確認できるほか、傾きがあらかじめ設定した閾値を超えた場合は携帯メール等によるプッシュ通知もあり、非常時にどこにいても異常を見逃すことは無いという。
「ミテテル・傾斜計」は従来のLPWA(920Mhz)通信でセンサの情報をクラウドに送る方式を採用していた。しかし、従来のLPWA通信のエリアが過疎地には届きにくい点、また1台1台に通信契約するためコストの点から課題があった。その課題を解決するため、新モデルでは通信方式にLPWA2としてLTE-Mを採用し携帯電話網のエリア内であれば通信可能にした上で、「ミテテル・傾斜計2」本体を親機と子機に分けて、Wi-Fi-通信で子機の情報を親機で集約し一括送信するという方式を採用した。
今回の新モデル発売により「ミテテル・傾斜計2」は過疎地や山間部などでさらに使いやすい製品となった。異常気象による災害が増加する近年、土砂崩れや水害の情報をいち早く伝えて避難するなど、IoTを活用した防災の仕組み作りが求められている。同社も2001年の創業時から培ってきたIoTの技術を活かして、安心安全な社会の実現に努めるとしている。
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