凸版印刷(株)は、近畿日本鉄道(株)、京王電鉄(株)、東急電鉄(株)、南海電気鉄道(株)、西日本旅客鉄道(株)、阪急電鉄(株)、東日本旅客鉄道(株)(以下 JR東日本)の鉄道事業者7社が実施する、AI を活用した「非対面」や「非接触」での乗客案内の実証実験(以下 本実証)に参加し、「BotFriends® Vision」と「BotFriends® Vision+」を、JR東日本山手線の高輪ゲートウェイ駅、阪急電鉄の大阪梅田駅、東北4県ターミナル駅、計6駅に設置する。
凸版印刷は本実証において、非接触型の多言語AIサイネージ「BotFriends® Vision」と「BotFriends® Vision+」を、駅を利用する乗客に安心して使って貰える仕組みとして提供すると同時に、音声認識による方言の認識精度の検証を本実証で実施予定。
▮ 「BotFriends® Vision」と「BotFriends® Vision+」の設置期間について
・阪急電鉄: 大阪梅田駅 2021年7月7日(水)~10月31日(日)予定
・JR東日本: 高輪ゲートウェイ駅 2021年7月16日(金)~2023年7月15日(土)予定
仙台駅、盛岡駅、秋田駅、新青森駅 2021年4月1日(木)~2022年4月30日(土)予定
▮ 「BotFriends® Vision」「BotFriends® Vision+」の特長
・非接触型タッチパネルフレーム「CleanTouch」を採用
非接触型タッチパネルフレーム「CleanTouch」は画面に触れる事なくタッチコンテンツの操作が可能なセンサデバイス。表示画面とセンサガイドとの距離を保つ事で、画面内に入った指の位置を検知、ポインタトリガーを出す事で画面上の操作位置を認識する。タッチポイントは10ポイント実装しているため、画像のピンチ拡大・縮小など、多点操作にも対応している。
・バリアフリーに配慮した筐体設計を実現
公共・商業施設への導入設置を考慮し、バリアフリーに配慮した筐体設計を実現。
音声に関しても、専用スピーカーを内蔵する事で騒音環境下でも聞き取りやすい音声案内を実現。
・AIと人によるハイブリッド接客を実現(「BotFriends® Vision+」のみ)
よくある質問に関しては、多言語AIチャットボットによる自動応答で無人化。自動応答での対応が難しい質問や、イベントと連動させた特別な案内については遠隔地からネットワークを介して有人案内を行うなど、AIと人がコラボレーションしたハイブリッド接客が可能。
なお、凸版印刷オリジナルキャラクターである「小石川 彩」が利用者の質問に回答を行い、仙台・盛岡・秋田・新青森駅では、JR東日本オリジナルキャラクター「陸奥 めぐ」が案内を行う。
・利用シーンに合わせて複数パターンの接客方法を実現(「BotFriends® Vision+」のみ)
① 案内係の映像と音声を繋いだ遠隔接客
案内係の映像と音声および地図などの画像を「BotFriends® Vision+」筐体へ配信し、利用者の映像と音声を内勤室やお客様センターに設置したPCへ配信する事で、遠隔地からの接客案内を実現。同時に案内係へはAIによる回答アシスト機能を提供し、乗客に対する案内業務をサポートする。
② バーチャルキャラクターを介した遠隔接客
イベントやキャンペーン等ではバーチャルキャラクターを遠隔から操作する事で、乗客との対話を楽しんでもらえるような演出が可能。
③ 案内係のスマートフォンやコールセンターへ入電を行う遠隔接客
追加オプション機能として、IP電話機能を内蔵することで、案内係の持つスマートフォンや、コールセンターへ直接入電することも可能となった。
▮ 今後の目標
凸版印刷は本実証への参加を通じて、音声認識の精度などさらなる機能向上を進めるとともに、「BotFriends® Vision」および「BotFriends® Vision+」を、鉄道、流通、小売、ホテルなどのサービス・インフラ業界に向けて拡販を進め、2025年度までに遠隔体験ソリューションや先端表現ソリューションなど関連受注含め50億円の売り上げを目指すとしている。
ニュースリリースサイト(TOPPAN):https://www.toppan.co.jp/news/2021/07/newsrelease210730_2.html