大阪商工会議所は、2025年大阪・関西万博を見据え、人とロボットが共に暮らす未来社会の実現に資する「コモングラウンド」の検討を進めてきた。その趣旨に賛同する異業種企業が、7月1日、世界初の共同実験場として「コモングラウンド・リビングラボ」を中西金属工業(株)敷地内にグランドオープン。このラボは、様々な人の価値観に合ったスマートシティ向けのサービスやアプリケーション開発を後押しし、より豊かな都市生活の実現に貢献することを目指す。
■コモングラウンド:フィジカル空間とデジタル空間のつなぎ方を変え、より豊かな都市生活へ
コモングラウンドは、大阪・関西万博が目指すSociety5.0の実現に貢献する次世代都市の空間情報プラットフォーム。コモングラウンドの共通仕様を活用し、フィジカル空間の様々な情報を都市や建築等の3Dデータに紐づけることで、人やロボット、デジタル空間のキャラクター等が同じ認識を持ち得る環境が実現され、それらが共に暮らす未来都市の基盤になるという。
■コモングラウンド・リビングラボ:異業種でコモングラウンドを実装/実証する世界初の実験場
●ラボは、プラットフォーマー、サービサー、メーカー等様々な立場の企業が集うコモングラウンドを備えた環境を実現した世界初の共同実験場。
シェアオフィス(95㎡)と共同実験場(138㎡)から構成される。カメラやLiDAR等のセンサ技術を活用し、フィジカル空間とそれを再現したデジタル空間との間で、リアルタイムかつ双方向に情報をやり取りすることが可能。この環境を活用し、センサを持たないモビリティが自律走行したり、フィジカル空間とデジタル空間にいる人々が同じ場にいるかのように自然に会話をしたり、といった実験が可能になるとのこと。
●ラボは、コモングラウンド・リビングラボ運営委員会が会員制で運営する。現時点の参画企業は15社で、今後も幅広く参画企業を募集するとしている。
プレスリリースサイト(osaka.cci):https://www.osaka.cci.or.jp/Chousa_Kenkyuu_Iken/press/210701cmn.pdf