(株)Eco-Porkは、2020年6月に本社移転したモノづくり拠点での協業第一弾として、(株)アオキシンテックと業務提携を開始する。
この取り組みにより、Eco-Porkの有する養豚データ及び知見に基づいた新しい養豚農家向け農業機械を、アオキシンテックの技術力により実現することが可能となり、この連携を通じ、共同研究・共同開発を推進し、今まで以上に養豚農家へのサポートへ注力するという。
Eco-Porkは、誰もが安心して豚肉を楽しむ未来を守ることをミッションに、豚肉の安全・安定供給を実現すべく、養豚業界にICTによる情報可視化ツール「Porker」の提供をはじめ、養豚農家の作業効率改善・生産性改善へ取り組んでいる。
同社は2020年6月にモノづくり企業へのステップアップ、そしてモノづくり企業との共創によるエコシステム構築を目的に「日本と世界のものづくりがつながる場所へ」という理念を掲げるリアルテックベンチャーのインキュベーション施設センターオブガレージに本社移転した。
この移転によりモノづくりへの取組が加速化され、豚舎内の温湿度を自動で測定し記録、アラートを飛ばすことのできるIoT温湿度センサ(主要機能は画像参照)を昨年初秋にリリースできた。
本プロダクトは、温湿度の記録業務の削減に繋がっただけでなく、豚の死亡頭数低減という経営的インパクトに寄与し、顧客農家様より高い評価を受けている。
現在は、新たなプロダクトの開発へ向け、試作機の製造やシステムとの連携等について、センターオブガレージにて日々取り組んでいる。
アオキシンテックは、自動車産業を中心に単品部品加工、治工具などの設計・製作・組立や機械修理などを行っており、培われた技術力・知見をベースに大学やベンチャー、異業種の企業など、多様な機関との連携を強化して、ものづくりを中心としたエコシステムを構築するベンチャー支援事業を展開している。
同社は、センターオブガレージ内「東京R&Dセンター」を、Eco-Porkが移転した2020年6月に本格稼働を開始している。アオキシンテックの社員が常駐し、都内の企業向けに技術支援やコンサルティング事業を行う。技術系ベンチャーや大手企業の試作開発も手がけ、将来の事業領域拡大につなげることを目的としている。
また、アオキシンテックは、自動車産業以外の領域への技術展開を模索している中、農業、特に養豚領域へ目をつけており、2020年9月に栃木県「未来技術(AI,IoT,ロボット等)を活用した企業や実証事業」において、「外付け流水センサ(IoT)による、豚舎における元管の不具合検知及び飲水量測定」につき採択を受けており、Eco-Porkからの一部支援協力を得つつ、既に養豚農家向けの装置開発及び実際の栃木県内養豚場内での実証実験を行った実績がある。
上記のような互いの取組を受け、Eco-Porkは、モノづくり拠点センターオブガレージ内協業第一弾として、アオキシンテックとの業務提携を開始する。本提携により、より物理的な養豚農家の作業効率改善へ資するプロダクトを共同研究・共同開発していきたいと考えており、既に同じ施設内にてモノづくりに関する相談・連携を即座に行うことのできる体制を構築している。
アオキシンテックとは、引き続き各種連携を加速化させ、Eco-Porkが取り組む「養豚自働化」の開発・普及へ向け、モノづくりパートナーの1社として養豚農家向け農業機械の共同開発・量産計画等実施していく予定とのこと。
ニュースリリースサイト(eco-pork):https://www.eco-pork.com/20210507