北海道衛星、学術・研究用途向け廉価版ハイパースペクトルカメラ『Cosmos Eye series HSC 1701-Lite』

北海道衛星(株)は、日本において、諸外国に比べてハイパースペクトルカメラが学術用途に活用されていない原因の一つである「コストの高さ」を解消するため、廉価版『Cosmos Eye series HSC 1701-Lite』を開発、2021年5月1日から販売を開始する。
部品の一つ一つをコストと実用の観点から検証し、学術用途で使用する場合には問題のない範囲で再構成することで、従来よりも大幅に価格を抑えることに成功。学術用途以外でも、使用する波長域次第では導入が可能という。

■開発の背景
従来のハイパースペクトルカメラは1台500万円以上と高価なため研究では扱いづらく、少ない年間の科研費の枠では購入できないものが多くなっている。
そのため北海道衛星では短期間のレンタルやリースなどの利用を積極的に進めているが、用途によっては長期間の撮影が必要になる場合もあり、予算のために利用を諦めるケースもあった。
同社代表の佐鳥氏は大学での教授歴が長く、そうした研究者の事情を考慮して、ハイパースペクトル領域の研究の振興のために、今回の廉価版の開発に踏み切ったという。

■製品の特徴
波長分解能をそのままに、波長域を主要な研究で使用する可視広域450nm~900nmに絞ることで価格を抑えることに成功した。

■主な使用用途
○成分分析
○異物検知
○植生の
○傷や汚れの可視化 など

■仕様
イメージセンサ  :CCD
画素数      :30万画素
バンド数     :91
計測波長域    :450nm~900nm
1バンド/ 波長   :5nm
重量       :1.1kg
サイズ(W×D×H):194 x 63 x 76 mm

製品サイト〔価格帯あり〕(hokkaido-sat):https://hokkaido-sat.co.jp/service/hyperspectral-product/