日本ハネウェル(株)は、定置型マルチガス監視システム MidasTM-Mのアップデートを行い、新たにシアン化水素ガスを検知可能となった。
新型コロナウイルス感染予防のため、作業員は常時マスク等保護具を装着しており、人間の五感に拠った保全や事故防止が一層難しい状況になりつつある。しかし、ハネウェルの MidasTM-Mガス検知器は、信頼性の高いセンサ技術を使用して、主要な毒性ガス、周囲ガス、可燃性ガスを検出する。複数のガス検知器を1台で検知できるマルチセンサを搭載しているため、設置スペースや設置コストの削減も含めた、総合的なコスト削減が期待できる。定期的なキャリブレーションについても現場で簡単に実施できるため、費用対効果の高い製品だという。
このデバイスは、特許技術を使用して流量を調整し、エラーのないガス検知をしながら、最大30メートル離れた場所から複数のガスを同時にモニタリングする。
今回、MidasTM-Mの検知ガスにシアン化水素が追加されることによって、導入できる作業現場の幅も大きく広がる。例えば、合成繊維や樹脂の製造工場において作業員の安全確保に役立つとのこと。
【 MidasTM-Mガス監視システムの特長】
• 1台の検知器で最大4種類までのガスを同時に検知器可能
MidasTM-Mガス監視システムには1つの吸引ラインで最大4種類までのガス検知ができるため、複数の検知が必要な装置への取付工事が簡素化でき総合的なコストの削減が可能になる。
• クリアな視認性
MidasTM-Mガス監視システムには、明るいLEDと直感的なインターフェースが装備されており、ガスの読み取り値またはアラームレベルに瞬時にアラートを発する。
• 簡単なキャリブレーション
工場で校正済みのカセット型ガスセンサの取り換えは、現場のガステストが必要ないため、装置やオペレーショ ンを大幅に止めることなくスムーズかつ安全に作業の省力化が実現する。また、センサカセットは2年間使用できるため、ランニングコストの削減につながる。
• 設置スペースや付帯工事の削減
複数台のガス検知器を1台で置き換えられるためスペースが小さく、かつ付帯の電気工事や配管工事も大幅に削減できる。
• PoEプロトコル
検知器には、革新的なPower over Ethernet(PoE)プロトコルが含まれる。これは、すべての電源、制御、および通信要件に対応する単一のイーサネット接続。
• 一体型セキュリティ
Midas-Mガス検知器のインターフェースには、システムの完全性を維持するためにパスワードで保護されたメニューが含まれている。高度なセキュリティ技術の採用により、インターネットを経由して各現場のガス検知器の状態を確認することが可能。
ニュースリリースサイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000030062.html