日本ハネウェル(株)は、基板実装型圧力センサの ABP2 シリーズの 製品ラインナップ拡張し、その販売を開始する。
ABP2 シリーズは、指定されたフルスケールの圧力スパンと温度範囲で圧力を読み取るためのデジタル出力を提供するピエゾ抵抗シリコン圧力センサ。センサのオフセット、感度、温度特性および精度誤差(非直線性、再現性、 ヒステリシスを含む) は、オンボードの特定用途向け集積回路(ASIC)を使用して温度特性が校正され、温度補正されている。校正された圧力と温度の出力値は、約 200Hz で更新される。ABP2シリーズは、弊社ベーシックシリーズ (ABPシリーズ)の機能拡張をしつつ、競争力のある価格帯を維持し、使いやすい製品となっている。 ABPシリーズでは対応していない、絶対圧測定に加え、微圧ゲージ圧、微圧差圧をサポートするという。
すべての製品は ISO9001 規格に準拠して設計・製造されている。液体メディアオプションには、ポート P1 /P2の 下の電子部品を保護するためにシリコンベースのジェルコーティングがされており、非腐食性の液体(水や生理食 塩水など)や結露が発生する可能性のあるアプリケーションで使用可能。加えて、フロロシリコンベースのジェルコーティングオプションをもち、腐食性があるメディアへの対応も可能である。ABP2 シリーズは、 チューブ包装で提供。要望に応じ、ポケットテープとリールのパッケージも用意しているとのこと。
■ABP2 シリーズ 基板実装型圧力センサの特長
• 総合誤差 (TEB): 最小 ±1.5 %FSS
• 液体メディアオプション: 様々な液体メディアと互換性あり
• 長期安定性: 最小 ±0.2 %FSS
• 精度: ±0.25 %FSS BFSL
• 圧力範囲: ±6 mbar ~ ±12 bar | ±600 Pa ~ ±1.2 MPa | ±2 inH2O ~ ±175 psi
• 高いバースト圧
• 動作温度範囲: -40°C ~ 110°C
• 温度範囲のキャリブレーション: -40°C ~ 110°C
• 24-bit デジタル I2C または SPI 互換性の出力
• IoT (もののインターネット) 対応インターフェース
• 消費電力 (最小 0.01 mW 標準平均電力 1 Hz 計測頻度)
• IPC/JEDEC J-STD-020E 湿度感度 Level 1 合致
• REACH および RoHS 対応
• 食品グレード対応
• 温度および出力対応
• NSF-169, LFGB および BPA 準拠素材
■ABP2 シリーズ 基板実装型圧力センサ 最適なアプリケーション
・医療機器 人工呼吸器/ポータブルベンチレーター、CPAP、血液分析、血圧モニタリング、搾乳器、薬剤投与、病院用ベ ッド、マッサージ機、酸素濃縮器、患者モニタリング、睡眠時無呼吸装置、尿分析器、創傷治療
・工業用 HVAC トランスミッタ、ライフサイエンス、マテリアルハンドリング、空気圧制御と規制、プロセスガスモニ タリング、バルブポジショニング/ポジショナー
・商業用 エアベッド、コーヒーメーカー、洗濯機、レベル測定、食器洗浄機、掃除機、ハンドドライヤー、炊飯器
・輸送機関 エアブレーキ、CNG 監視、フォークリフト、燃料レベル測定
ニュースリリースサイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000026.000030062.html