信頼性と耐久性を備えた新しい回転位置センサで自動車の電動化を推進

ams(日本法人amsジャパン(株))は、より安全かつスマートで、より環境に優しいモビリティをサポートするために設計された、磁気式回転位置センサ、AS5116の発売を発表した。
高速モーターなど要求の厳しい自動車アプリケーションにおいて、正確な非接触型の角度測定を提供することで、自動車メーカーの電動化トレンドの加速を可能にするという。

この新製品は、低いシステムコストで優れた結果をもたらす。業界初の非接触型の作動と特有の浮遊磁場除去を実現することで、電動パワーステアリングやトランスミッションシステム内にあるアクチュエータやポンプといった機能をサポートし、自動車の新世代補助モーターに、安全で信頼性と耐久性に優れたセンシングプラットフォームを提供するとしている。

より安全かつ正確なポジションセンシング
差動センシングアーキテクチャの出力は、車両内の高電圧配線やその他のコンポーネントから誘導される浮遊磁場からの干渉を除去する。また、磁気センサの非接触型動作モードにより、埃や汚れ、グリース、水気、その他の汚染物質による劣化を防ぐ。
これらの特徴は、メーカーが安全な動作を維持しながら、競合他社のセンサシステムにおいて求められる高価で手間のかかるシールドを排除することを可能にする。AS5116は、自動車アプリケーションでの使用に対応したAEC-Q100グレード0の認定を受けており、顧客のISO 26262準拠の取り組みを支援する専用の安全マニュアルが付属で提供される。
出力は、最大30,000rpmの回転速度で360度のフル回転にわたり、わずか1度(最大)の特有の非直線性を備えている。出力ノイズは5Vの動作電圧で2.47mVrmsと低くなっている。これらの特徴によってAS5116は正確な測定出力を実現し、効率的なモーター通信の基盤を提供する。自動車メーカーがトルクを最大化し、より効率的なモーター設計を実現できるようにすることで、燃料効率を高め、排出ガス量を減らし、未来のより環境に優しい道路車両に貢献する。
この製品は、フットプリント4.9mm x 6.0mmの8ピンSOICパッケージで提供され、これまでのams位置センサよりも自動車システムボードのレイアウトへの統合がより容易になっているとのこと。

AS5116回転位置センサICは、既に量産を開始している。詳細な技術情報やサンプルを希望する場合は、
https://ams.com/AS5116 を参照。

プレスリリースサイト:https://www.dreamnews.jp/press/0000231932/