新日本無線(株)は、生産設備等の故障予兆信号を検知する防水接触型アコースティックセンサを開発し、サンプルの配布を開始した。
概要
工場の生産設備などで使われる回転機器はベアリングの摩耗や損傷などによる故障で急な生産ライン停止を招く恐れがあるため、定期的なメンテナンスや使用時間などから部品交換を行う定量管理がなされてきた。予防保全は使用可能な状態でもメンテナンスや部品交換を実施するため、作業者のリソースや部品交換費用の無駄が生じる。工場のIoT化が進む昨今ではセンサにより生産設備の状態をリアルタイムで監視する状態管理へ移行することで、保全コスト削減やダウンタイム回避につながる。
このような背景から、新日本無線ではMEMSセンサ技術を応用し、可聴音から超音波まで検出可能なアコースティックセンサを開発した。従来の振動センサでは感度を有しない超音波領域をモニタリングすることで、より早い故障予兆の検知が可能となるとのこと。
特長
■ 可聴音から超音波まで検出可能
・20Hz~100kHzの帯域でフラットな感度を実現
■ 優れた耐環境性
・防水防塵 IP67対応(防水施工時)
・高耐環境性のステンレス筐体
・耐候性(耐油、耐薬品、耐UV)ケーブル使用
■ 使いやすい
・接触設置のため周囲ノイズを遮音
・専用マウント不要(穴あけ、ねじ切り不要)
・ラインアンプ付き電圧出力
・ケーブル付き(3m)
アプリケーション
●生産設備等の予兆保全
・モーター/ポンプ等の故障予兆検知
・配管/バルブ等のリーク検知
生産/参考価格
生産 サンプル配布中
サンプル価格 ¥98,000.-
ニュースリリースサイト(新日本無線):https://www.njr.co.jp/news/2021/semi_20210205-acoustic-sensor.html