ams〔日本法人amsジャパン(株)〕は、画像センサのCSG製品ファミリーを発表した。
これによりメーカーは、非常に高いフレームレートでの高解像度を実現する、産業用ビジョン機器の開発が可能になる。新型のCSG14KとCSG8Kセンサは、それぞれ標準の1”と1/1.1”の光学フォーマットで提供され、工場の稼働現場で品質を改善させつつスループットを引き上げることができるため、高速検査アプリケーションでの不良検出の精度を高めることができるという。
CSG14Kは、13.8メガピクセルの高解像度と高速動作を組み合わせたグローバルシャッター画像センサ。フル解像度で10ビットモードとなり、140フレーム/秒(fps)の優れた最大レートを誇る。また、12ビットモードでは93.6fpsとなる。CSG8Kはさらに高速化されており、8メガピクセルのフル解像度にて、10ビットモードで231fps、12ビットモードで155fpsを実現する。両製品ともに、真の相関二重サンプリング(true-CDS)を実行し、モーションアーチファクトを発生させることなく高速移動する物体の鮮明な画像をキャプチャすることを可能にするグローバルシャッターセンサとのこと。
標準フォーマットでの高速性と高解像度を両立させるCSG画像センサは、産業用、セキュリティ、インテリジェント交通システム(ITS)市場、およびビデオブロードキャストにおけるアプリケーションでの使用に適している。PCB組立などの産業用アプリケーションでは、CSGセンサの改良された画質とフレームレートを活用した自動光学検査(AOI)により、電子コンポーネントの欠落や誤配置といった欠陥を従来以上に迅速かつ確実に特定することが可能となる。
非常に汎用性の高いこれらのセンサは、ビニングモードを含む6つのモードで実行できる。ラインスキャンやウィンドウモードで実行した場合、実効フレームレートは、フル解像度で指定された名目レートよりもはるかに高くなる可能性があるという。
あらゆる環境で高パフォーマンスを発揮
CSGのセンサ製品ファミリーは、厳しい環境の下でも優れた画質を実現する。これらの製品は、低ノイズと高感度に加えて、広いダイナミックレンジとHDRモードでのセンサ動作機能の点で注目される、ピクセル設計の長所を取り入れた初の製品群。こうした特性を活かし、CSG14KとCSG8Kのグローバルシャッターセンサは、薄暗い場所であっても鮮明で詳細な画像を生成することができるとのこと。
CSGセンサは、amsのCMV画像センサ製品ファミリーのような、サブLVDSデータインターフェースを備えている。両センサ共に20mm x 22mmのLGAパッケージで提供され、同一のフットプリントとピン配列を持ち、ソフトウェア互換性がある。CSG14Kのアスペクト比は1:1であり、Cマウントの29mm x 29mm産業用カメラに最適。CSG8Kのアスペクト比は16:9であり、ビデオに適しているという。
両センサのハードウェアプラットフォームとインターフェースは共通しているため、カメラメーカーは単一のハードウェア設計で複数の製品を開発することができ、手軽に、かつ開発費を抑えて、速度、解像度、アスペクト比に関するさまざまな顧客の要望に応えることができる。
CSG14KとCSG8Kセンサは、サンプル注文できる。詳細な技術情報やサンプルをご希望の場合は、
https://ams.com/CSG14k および https://ams.com/CSG8k を参照のこと。
ニュースリリースサイト:https://www.dreamnews.jp/press/0000230364/