AI搭載通信型スマートドライブレコーダーを活用した市バスの運行モニタリング実証実験

神戸市では、「Be Smart KOBE」として、先進的な技術を活用して社会課題を解決する取組みを推進している。この取組みの一環として、神戸市と(株)NTTドコモ(以下、ドコモ)およびドコモ・システムズ(株)(以下、ドコモ・システムズ)は、「AI搭載通信型スマートドライブレコーダー(以下、ドライブレコーダー)を活用した市バスの運行モニタリング実証実験」を実施する。

1. 実証実験概要
(1)目的
 近年、バスやトラックなど運送業界の運転手の高齢化や減少という社会課題※1に対して、安心安全な公共交通の提供が求められるなか、運転手の置かれている状況に応じた適切なサポートの必要性が高まっている。 神戸市とドコモは、公共交通に関連する社会課題解決に向けて現場のニーズを具現化し、IoTやAIなどのテクノロジーの知見を応用することでICT活用による解決策を検討する。
 本実証実験では、神戸市の協力のもと公共交通である一般乗合バスに対し、「クラウド」や「ドライブレコーダー」などを組み合わせた機能やデータ活用の検討および検証を実施。クラウドを活用し、バスの運行状況を即座に可視化することで、リアルタイムな運行管理をめざす。また、ドライブレコーダーから取得する加速度センサ情報などを解析することで、危険挙動の検知・警告による安全運転のサポートや、運転習慣・技術の見える化など、運行管理のデジタル化を検証。併せて、昨今のコロナ禍において、乗務経験の浅い運転手などに対するクラウドを活用したリモートでの教育・研修も検討する。
 上記の実証実験と並行して、オープンデータ※2や環境データなどの、ドライブレコーダーから取得できるデータ以外のデータも組み合わせ分析することで、より安心安全で快適な公共交通の実現ができないか検討および検証を実施するという。
(2)実施期間
 2020年10月12日(月曜)~2021年1月31日(日曜)
(3)実施場所
 神戸市内を走行する市バス:5営業所6台に設置
(4)実証実験の詳細
 ※目的・体制は画像参照。

2. Be Smart KOBEとは
 世界が将来直面する人口減少や高齢化、エネルギー転換などの課題を、「先進」的な技術を活用しつつ、人間中心の目線で解決することを目指し、「Human×Smart」な都市づくりに取り組むプロジェクト。
「Be Smart KOBE」プロジェクト:https://www.besmartkobe.com
「Be Smart KOBE」公式ツイッターアカウント:https://twitter.com/smart_kobe

3. 神戸市とドコモ
 ドコモは、神戸市の「Be Smart KOBE」プロジェクトにおいて、2019年11月に事業実施候補者に選定されました。ドコモは、公共交通のデジタル化の実証実験として、神戸市とともに実証実験実施に向けた協議を進めていた。また、2020年3月に神戸市とドコモは、「ICTを活用した安全安心なまちづくり」を目的とする協定を締結しているとのこと。

※1社会課題解決や価値創造のためのモビリティの将来像を描き、自動運転の実用化、MaaSの社会実装、情報基盤の構築を推進することが、高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部・官民データ活用推進戦略会議において示された「官民ITS構想・ロードマップ2020」にて定義されている。

ニュースリリースサイト:https://www.nttdocomo.co.jp/info/notice/kansai/page/201012_00.html