配送ルート予測DXサービス『DATAFLUCT route-optimization.』提供開始

DATAFLUCTは、配送実績をGPSから収集し、稼動可能なトラックの台数やドライバーの人数、荷物量、配達先の数、配達希望時間などの配送条件データと天候や交通情報などの外部のリアルタイムデータを組み合わせて分析し、最適なルートを最適なタイミングで予測する『DATAFLUCT route-optimization.』(データフラクト ルートオプティマイゼーション)の提供を10月9日から開始する。

このサービスは、同社が展開する“ビッグデータ分析を用いた未来予測による、企業経営上の意思決定を推進するためのデジタル・トランスフォーメーション(以下「DX」)”を支援するDXサービス事業「DATAFLUCT DX series.」(データフラクト ディーエックス シリーズ)の第6弾。

■サービス開発の背景
日本の物流業界では現在、トラックドライバー不足が顕在化している。従事者の高齢化も進み、退職を契機にさらに不足すると予想されている。また、貨物の小口・多頻度化の進行による作業量の増加に伴い、ドライバーの労働時間は長時間化の傾向にある一方で、2024年4月から適用される罰則付きの時間外労働上限規定[※1]のため、労働時間の短縮は各事業者が取り組まなければならない喫緊の課題となっている。
同社は、この物流業界の課題を解決するため、これまでに培った知見と技術を活かし、多種多様な外部データを収集できるデータ基盤や分析環境の構築、データの収集・加工、データ分析とアルゴリズムの構築、オペレーション・システムの構築をオーダーメイドで承り、予測によるルートの最適化で、企業収益の最大化やドライバーの勤務環境の改善に貢献すべく、『DATAFLUCT route-optimization.』を開発した。

※1:2019年4月に改正された労働基準法において、年720時間を上限とした時間外労働の規制がスタート。一般則とは別の取り扱いとなるドライバー(自動車運転業務)に対する上限規制には5年間の猶予が与えられ、2024年4月から年960時間を上限とした規制が開始となる。

■『DATAFLUCT route-optimization.』について
『DATAFLUCT route-optimization.』では、構造化・非構造化を問わない多種多様なデータを1つに集約し一元管理を可能にしたデータ分析基盤「データレイク」を活用。GPSから収集した稼働可能なトラックやドライバーの総数、荷物量、配達先などの配送条件データだけでなく、過去の交通情報(渋滞・事故)や気象情報などの外部のリアルタイムデータを組み合わせた独自のアルゴリズムで、最適なルートを最適なタイミングで予測する。さらに、これらのデータが蓄積されるほど、機械学習によって予測精度は向上する。
本サービスが提案する最適な配送計画の実行により、トラックの稼働率向上や配送時間の短縮、人員配置の最適化、人員コストの削減などを実現し、企業収益の最大化やドライバーの勤務環境改善に貢献するという。
なお、データレイクの設計、データ解析、アプリケーションの実装には高速で取り組み、プロジェクト開始からおよそ9か月でのビジネスへの活用と価値創出を目指しているとのこと。

【サービスの想定導入対象企業】
運送業、卸売業、ネットスーパーによる自社配送を行う小売業、工場直送を行う製造業など既に配送データの収集に着手している企業等

【活用データ例】
〔内部〕
GPSデータをベースにした、稼動可能なトラックの総台数、ドライバーの人数、荷物量、エリアにおける配達先の数、荷物の配達希望時間などの配送条件データ
〔外部〕
過去の交通情報(渋滞情報、事故情報など)、気象情報(天気・気温)、モバイル空間統計・人流、カメラ、カレンダー、SNS、WEBクローリング、イベント、立地・地理情報、IoTセンサなど、エリア・業態ごと活用可能なデータ

【サービス提供開始日】 2020年10月9日(金)

ニュースリリースサイト(DATAFLUCT):https://datafluct.com/release/1025/